『正解するカド』1話 『シン・ゴジラ』かと思った『メッセージ』も連想した、凄いんじゃね?

――骨太なファーストコンタクトSFアニメ『正解するカド KADO:The Right Answer 』の第1話を観た。すげぇ。『シン・ゴジラ』meets『メッセージ』の興奮である。こういうのあるからアニメ観とかないといかんのよなーとしみじみ思った米光一成が全話レビューするよ。

『正解するカド』1話 『シン・ゴジラ』かと思った『メッセージ』も連想した、凄いんじゃね?の画像1『正解するカド KADO:The Right Answer』公式サイトより

■第1話「ヤハクィザシュニナ」は衝撃のパニックホラーオープニング


舞台は日本、羽田国際空港。
時は、2017年(いま!)。
凄腕の外交官、イケメンの真道幸路朗(CV:三浦祥朗)と、部下の花森瞬(CV:斉藤壮馬)が飛行機に乗りこむ。
が、飛行機が離陸準備に入ったとき、空に謎の巨大立方体が出現。
急激に巨大化した立方体は飛行機の上にのしかかり、呑み込んでしまう。
パニックホラー的な描写と何が起こるのかわからない不穏さで、一気に惹き込まれる。

集まる官僚各位。
謎の立方体についての協議が開かれる。
そこに乱入した品輪彼方(CV:釘宮理恵)。
26歳、白衣のメガネ女子、理論物理学者だ。
飛行機が呑み込まれる映像を観ながら解説していく。
衝撃も受けてないし、減速もしていない。
水みたいなゲル状みたいな硬いものじゃない。
だから、「まだ生きてるかも」
ざわめく背広の男たち。

■リケジョ品輪彼方の魅力


ここから、品輪彼方の指揮で、謎の立方体の調査がはじまる。
だが、とにかくなんだか判らんのである。
「フレゴニクススと仮で名づけました」
「それは何ですか?」
「すごい隔絶です!」
何も受け付けないのだ。

品輪彼方さんが、いかにも実験大好きな研究者っぽい喋り方で、いい。
「まだわからないんで保留でいいんですけど、とにかくそんなに硬いもじゃないわけです」
「なかはどうなってるのかなぁ、それはまあおいおい調べればいいんですけど」
「あたりまえのこと確認するのって大事ですよねぇ」
「オーバーテクノロジーっぽいですねー、いや、そもそもこれがテクノロジーなのかどうかも分かりませんけどね」
考えながら喋って、さらに推論して、時には自分の言ったことを疑って、また喋る。

報を受けた国家安全保障局。
ヘリに乗り立方体の全貌をカメラに収めるNNK報道部ディレクター。
謎の解明にチャレンジする理論物理学者。
出動する陸上自衛隊。
それぞれの立場にある人々が、それぞれに動く。
巨大立方体の謎をめぐる人々と組織の動きをテンポよく群像劇的に見せる。

■錚々たるメンバーが集結、そして衝撃の……


総監督・村田和也(『翠星のガルガンティア』監督、『コードギアス 反逆のルルーシュ』副監督・コンテ・演出)、
シリーズディレクター・渡辺正樹(『コードギアス 亡国のアキト』演出)。
キャラクター原案は有坂あこ(マンガ『ヴァニシング・スターライト』/原作:Sound Horizon)、
世界構築・脚本は、小説家・野﨑まど(『2』『know』等)。
錚々たるメンバーが集結している。

そして、次回が気になってしょうがない衝撃のラスト。

はー。すごい。
続きを早く観たい。

(文/米光一成)

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