【アニメレビュー】坂田銀時(CV.小栗旬)に小栗旬(CV.杉田智和)!? 『銀魂』が近年のアニメ業界のヤバさを指摘!

――夕方枠でも大暴れだったアニメ『銀魂』(テレビ東京系)が深夜枠に初進出! 本稿では、そんな“お騒がせアニメ”『銀魂』をレビューしていきます。

■『銀魂』第4期
第328話「希望」

坂田銀時(CV.小栗旬)に小栗旬(CV.杉田智和)!? 近年のアニメ業界のヤバさを指摘した『銀魂』、次回からは再放送編!の画像1アニメ『銀魂』公式サイトより。

 夕方枠から深夜枠に移動してお送りしてきた「烙陽決戦篇」も今回で最後。今回は「吉田松陽とは、虚とはなにか」、松陽の一番弟子である朧によって明らかになっていく回でした。ちなみに本編はギャグほとんどなし! シリアス全開な30分でした。

 さっそく吉田松陽もとい虚についてですが、説明する要素が多すぎるので、ざっくりまとめると――

・虚はアルタナの変異体であるため不老不死。その不死性から恐れられ、迫害を受けていた。
・その終わることのない苦しみを超えるために、無数の自分(人格)を産んだ。
・人間たちにされた行いをたどるように人を殺す虚。恐れた朝廷は彼を利用する道を選ぶ。
・その後500年、虚は人を憎みながら、恐れながら、焦がれながら殺戮をし続ける。
・その中で生まれたのが、虚に抗う唯一の人格である吉田松陽。
・松陽は無数の人格を押さえ込み変わろうとしたが、結局は虚(手にかけたのは銀さん)によって無に帰る。

 お、重すぎる! その中で特筆すべきは虚の回想の作画でしょうか。平安の時を表現するためか、毛筆で描いたような、平安絵巻風なタッチに。原作にはない、アニメならではの演出でした。

 不老不死キャラって大概死にたがっているような気がするんですが、虚もその口。天導衆に対し、人を終わらせる方法、不死の力を与える方法も教えるから「私を滅ぼせるだけの力を」くれって言うんですよね。

 そして天導衆は恐れながら虚を使うんですが、虚は天導衆だけが持つ各星のアルタナを自由に操る力を乗っ取り、さまざまな星を破壊していきます。全宇宙に戦争をふっかけ、自分を産み落とした地球(のアルタナ)を終わらせるために。お~。やっと虚の行動原理を理解できました。正直、漫画よりわかりやすかった……。

 すべてを語った朧は、「すべてが終わる前にあの人を、終わらせてやってくれ」と残し、逝きました。最期に見たのは、松下村塾に自分も加わっている姿。あったかもしれない未来だと思うと、悲しくてたまらない。

 そして、事実を聞いた銀さんら。今回のタイトルである「希望」は、吉田松陽が己の中にある闇に抗う希望を世に残すために作った松下村塾の塾生、すなわち銀さんたち。そして、そこから生まれた仲間たちのこと。最終決戦のために、銀さんたちは地球へと戻ります。

 ラスト、神楽の母・江華の墓前に家族全員の花が添えられるカットは胸が熱くなりました。神威は同席こそしていないものの、お母さんの好きな花をちゃんと添えていて。「烙陽決戦篇」、これにて完結です。

 次は現在連載中の最終章「銀ノ魂篇」。と思いきや、「ぶっちゃけ出来てないアル」(神楽)とのこと。「近年のアニメ業界のヤバさ舐めんなよ」「うちは元々低予算番組のくせに最近ず~っとシリアス続きだったからさ~」とメタい発言を経て、次回から『よりぬけ!銀魂さん 過去回想篇』の放送を発表! はい、再放送です!

 そして、すでに話題になっていますが、予告は実写映画版のキャストが吹き替えを担当! 実写版キャストがアニメを乗っ取るって、『銀魂』でしか許されない感。そして、「グラブル新八」「千年に一度の神楽ちゃん」を菅田将暉&橋本環奈本人に言わせるとは。

 最後にはオグシュン(小栗旬)の宣材写真を使って、杉田智和が「そんなわけで銀魂はもうちっとだけ続きま~す。次回からのアニメ過去回想編と7月公開の実写版をお楽しみに」と告知! 小栗旬(CV.杉田智和)ってなかなか見られるものじゃない!!

 最後の最後で『銀魂』らしいギャグがあって、ファンも大喜びだった最終回。7月の実写版映画公開に向けて、またネタが仕込まれるのか、『よりぬけ!』になっても注目していきたいです。
(文・月島カゴメ)

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