「声優アニメディア」の表紙に変化? そして、約6年続いたゆいかおりの連載が終了へ

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

「声優アニメディア」2017年4月号
出版社…学研パブリッシング
発売日…3月10日(毎月10日発売)
価格……1204円+税
創刊……2004年

 下野紘が表紙&巻頭、夏川椎菜が裏表紙&巻末を飾った「声優アニメディア」4月号。表紙を眺めながら思ったのですが、ここ最近の「声アニ」、表紙に掲載される声優名の数が減っていませんか?

 参考までに、直近3号と前年同月号の表紙を比較してみると……

2017年4月号:15人/2016年4月号:27人
2017年3月号:16人/2016年3月号:20人
2017年2月号:17人/2016年2月号:24人
(注:ユニット名のみの記載は1人でカウント)

 と、一目瞭然である(ちなみにライバル誌である「声優グランプリ」2017年4月号は26人だった)。

 これが意味するところは、目次を見ても分かるだろうが、ひとり当たり(1企画当たり)に割くページ数が増えているということだ。他誌を例に挙げると「Pick-up Voice」風の少数精鋭スタイルに寄っているわけだ。とは言え「声アニ」は「Pick-up Voice」とは異なり連載が豊富なので、読んでいる分には気づきにくいのだが。

 まぁ、製作側からすると「掲載人数が減る=取材数が減る」ので負担が減り、その分だけ各企画に注力して紙面を充実させられる、というメリットがありますよね。実際の意図を知ることはできないが、1P連載企画が多い分、誌面構成によりメリハリがついたような気がするのです。

 さて、そんな誌面に目を向けてみると、今月もっとも気になってしまったのは「声優ゆめ日記」の自社宣伝ページである。

「声優ゆめ日記」とは、「声優の願いを叶える」をコンセプトに、女性声優がさまざまなことにチャレンジする、学研制作の声優バラエティDVDだ。これまでにvol.13までが制作され、本誌では同シリーズの紹介が掲載されていた。

 せっかくなので、案内にしたがってアニメディアショップで検索してみたところ……なんと13作中、11作が在庫切れ状態。たしかに宣伝ページには、小さく「完売している商品もございますのであらかじめご了承ください。」って書かれたけど……こんなに人気なら宣伝する必要ないんじゃないの? 念のためにAmazonでも検索してみたら、在庫切れのものが1万円前後で転売されてるじゃないっすか(本シリーズの定価は5,600~5,657円)。ともあれ、御社のDVDが売れ行き好調なようで何よりです。

 そのほかでは、ちょっぴり悲しいお知らせがふたつ。ひとつ目は、約6年に渡って連載されていた「ゆいかおりのハムスターハウス」が今号で最終回に。連載スタート時、小倉唯は中学生だったとのことで、いやはや、時の流れを感じます。

 そしてふたつ目は、every♥ingのライブレポートで発表された2017年での卒業発表。もともと木戸衣吹と山崎エリイの高校卒業までの期間限定ユニットの予定だったが、好評だったため20歳まで継続したのだという。

 ユニットが乱立している昨今の声優業界において、この解散発表は新鮮かつ潔い決断のように思える。これが、芸能事務所ホリプロならではの戦略なのでしょうか。ホリプロ声優陣は少数ながらも、それぞれにきっちりと仕事を持ってきている印象があるので、every♥ing活動終了後も木戸伊吹・山崎エリイの両名に要注目です。
(文/神楽坂隆)

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