声優誌レビュー「声優グランプリ」2017年1月号

「声優グランプリ」表紙を飾った福山潤、後輩に「怖い先輩だと思われたい」と考えしていた行動とは!?

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

1702_seigura_.jpg「声優グランプリ」(主婦の友インフォス)2017年3月号

「声優グランプリ」2017年3月号
出版社…主婦の友インフォス
発売日…2月10日(毎月10日発売)
価格……1204円+税
創刊……1994年

「声優グランプリ」3月号の表紙&巻頭特集は福山潤。1stシングル「KEEP GOING ON!」のリリースに加え、声優デビュー20周年ということで、濃厚なロングインタビューが掲載されている。

 前半の記事は、これまでの半生を振り返る内容。ファンにとっては既知の話もあると思うが、やんちゃ&奔放な青春時代はおもしろい。また、声優になってからの話では、後輩が増えるにつれて生じた変化が興味深い。

 記事によると、かつて福山は「怖い先輩だと思われたい」と考え、後輩から連絡先を尋ねられても「なんで?」とそっけなく返していたとのこと。これは仕事に対するストイックさの表れだったのだろうか。あくまで私見だが、声優業界で生き残る厳しさが垣間見られたような気がした。

 一方、驚いたのは「自分の芝居のクオリティに満足できない」との発言。人気・実力ともに十分で、引く手数多の彼ですら「もっと伸びていないと先が見えない」そうだ。もちろん、この手のインタビューで「自分の芝居に満足している」と語る人の方が少ないだろうが、一線で活躍し続ける人にはこうした向上心があるんですね。

 さて、そのほかで気になったのは…

【沼倉愛美の男装、カッコイイ!】
人気企画「へあちぇん!」で男性に変身した沼倉愛美。甘口な雰囲気で、何ともモテそう! ちなみに、次に挑戦したい髪型は「リーゼント。アフロは普通かなと思うので…」とのこと。アフロは仮装などでありがちだからとの理由だが、リーゼントとアフロ、どちらの沼倉サンも見てみたいですね。

【林原めぐみ、再び椎名林檎とタッグ】
TVアニメ『昭和元禄落語心中 -助六再び篇-』の主題歌は、前作に引き続き「林原めぐみ(歌)×椎名林檎(作詞・作曲)」の豪華タッグ。レコーディングでは椎名林檎も同席してディレクションしたそうで、その際のエピソードが綴られている。ちなみに、記事内で林原は「椎名さん」や「林檎ちゃん」と呼んでいるが、小見出しだけが「林檎嬢」という表記。この林檎嬢って、しばしばファンが多用する椎名林檎の愛称なんですが、担当編集が椎名林檎ファンだったんすかね?

【読者投稿ページ、1年足らずでリニューアル】
昨年7月号にリニューアルされた読者投稿ページ「集まれ!声グラ学園」が、一年も経たずに「きらめけ!声グラ学園」へとプチリニューアル。コーナーは変わらず、案内役が変更する程度のマイナーチェンジだが、イラストレーター変更に伴う方策でしょうか?

【声優名鑑(女性編)は過去最多の751名掲載!】
毎年恒例の声優名鑑(女性編)が付録に。年々、掲載人数が増加しているが、今年はついに751人にまで増加。昨年のレビューでは、掲載人数と王貞治氏の通算本塁打ペースを比較しましたが、来年にはハンク・アーロンの記録(755本)を抜けそうです。

 なお「毎年恒例の付録」で思い出したが、そう言えば先月号の「声グラ」には、声優志望者向けの「声優読本」がありませんでしたね。少し物足りなさを感じつつ、ついでに2014年と2015年に特別付録となった「新人声優NOTEBOOK」の復活を希望します。新人声優たちの生活費やらのアンケート、おもしろかったんですよね。
(文/神楽坂隆)

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