声優誌レビュー「声優グランプリ」2017年4月号

声優にとって武道館は「目標」ではなく「通過点」に変化!? 「声優グランプリ」4月号レビュー

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

「声優グランプリ」2017年4月号
出版社…主婦の友インフォス
発売日…3月10日(毎月10日発売)
価格……1250円+税
創刊……1994年

 三森すずこが表紙&巻頭、アニメ『BanG Dream!』(バンドリ!)から主要キャスト5人(愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤綾沙)が裏表紙&巻末を飾り、賑々しい雰囲気となった「声優グランプリ」4月号。

『バンドリ!』については「声優アニメディア」2016年12月号のレビュー(参照記事)でも触れたが、なんと彼女たちのバンドユニット・Poppin’Partyが8月に日本武道館でライブを行うそうです。声優の武道館ライブが増えたなぁとの話題をつい最近(『Pick-up Voice』4月号レビュー)綴ったばかりだが、本当に武道館が「目標」ではなく「通過点」になってきた昨今ですね。

 一方の巻頭は……と、巻頭特集のページをめくる前に、広告ページのNOW ON AIRが目に入った。先月号の「声グラ」で触れようと思って触れられなかったのだが、NOW ON AIRは昨年に東北新社が開催した「キミコエ・オーディション」で選ばれた、6人組の女性声優ユニットだ。

 合格者には「同社オリジナルアニメの出演と歌手デビューを約束」の公約通り、2017年夏に同社とマッドハウス制作のアニメ映画『きみの声をとどけたい』の出演が決定しており、3月8日には公開に先駆けて同映画のイメージソング『この声が届きますように』でCDデビューをはたしている。

 カップリングの作曲家に、いま勢いのある杉山勝彦を招くなど、彼女たちにかける本気度が伝わってくる。オリジナルアニメ映画に注目が集まっている昨今だけに、同映画のヒット次第で彼女たちの人気も一気に跳ねるかもしれない。

 さて、そのほかで気になったのは……

【エモいよ、ナンス!】
夏川椎菜の連載「なんとなく、くだらなく。」の話題は、言葉や表記の揺れについて。そのなかで、若者言葉にも言及した際に「エモい」と「○○なう」を例に挙げていた。お恥ずかしながら「エモい」という言葉をここで初めて知ったので、なんとく使ってみたくなりました。

【豊永利行、カバーアルバムを発売!】
かつてインディーズで音楽活動を行っていて、メジャーデビュー後はアニメの主題歌の作詞・作曲なども手掛ける声優&ミュージシャンの豊永。2016年6月にメジャーとして1stミニアルバムを発売しているが、3月1日に発売された1stフルアルバムはカバー曲。しかも、アニソンカバーではなくJ-POPの名曲カバーとのことで、ガチのミュージシャンっぽさを感じる。

【内田雄馬、順調にカロリー摂取】
好きなものを食べ、その分を運動で消費するという内田雄馬の連載「うちだっぷ!」。今月はゴルフのうちっぱなしで、わずか170kcalを消費するのみで、今後消費が必要なカロリーは1212kcalに。誌面では「カロリー貯金」という言葉を使っていますが、これ負債ですよね……。まぁ、本気でプラマイゼロにする雰囲気ではなく、彼が好きなものを喰らい、あらゆるスポーツをこなす企画と考えれば無問題なんですけどね。
(文/神楽坂隆)

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