“転売”問題に、WWEネタ&お色気満載のプロレスシーンが光った『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第8話レビュー

■細かすぎるプロレスネタ続々! 有紗は“はずかし固め”で股間がドアップに!?

 セクシーな衣装で登場した“ディーヴァ”有紗の活躍からも目が離せない。レイ・ミステリオのパロディと思しき入場から始まり、元WWEのチャンピオンで現在はドウェイン・ジョンソンとして『ワイルド・スピード』シリーズなどで活躍中のハリウッドスター、通称“ロック様”ことザ・ロックの“ピープルズエルボー”を思わせるあまりにも華麗な動きからピタッと止まっての一撃など妙技の数々が炸裂。

 そして師匠の股間にスウィートなミュージックを奏でた一撃も、ショーン・マイケルズの必殺技が元ネタ(股間に決めてしまうのは国内の団体、DDTに所属する男色ディーノ選手の技だが)だろう。作画班の本気が垣間見える丁々発止の激しいアクションシーンはもちろん、殴打され、腹筋の描写も必見な股間部丸見えの“はずかし固め”を受けてしまう点などもうれしいエピソードだった。

 また、タモツは人質に取られた万世架まとめ(CV:高橋李依)と妹のにわか(CV:高野麻里佳)を救うために爆走。これはさまざまな車でリングに登場してパフォーマンスを魅せつけた、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンの入場パフォーマンスがモチーフだ。そして「タモツ様の妙技を味わいな!」の発言は前述のロック様の名言が元ネタ。さらにラストでは有紗がロック様お得意の“シャープシューター”を、タモツはストーン・コールドの必殺技“スタナー”を合体技として披露! 最後までファンを魅了したスターたちの名アクションを思わせる姿を見せてくれた。ちなみに缶コーラ乾杯もストーン・コールドの定番パフォーマンスである。

 ただただ殴り合うだけではなく、その背景にあるドラマの数々や、常人では耐えられない攻撃を耐えるレスラーの姿はシンプルな感動を与えてくれる。本エピソードで興味を持ったなら、ぜひ一度動画でも良いので実際のプロレスを見てみることを筆者は強くおすすめする。なお筆者は流血必至の蛍光灯デスマッチが好きだ。

 現代社会でも問題となっている“転売”や外国人観光客による“爆買い”を扱い、往年の名スターたちのプロレスネタが満載だった第8話。次回はカードゲームがテーマのようだが、先日某カードゲームの大幅なルール改変が話題となっていただけにある意味タイムリーとも言える。デュエリストたちからも注目の的になりそうだ。
(文/イデア)

AKIBA'S COLLECTION

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今話のEDはミルキィホームズでした

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