“らしい”といえば、今後のストーリーで、ブラック・ティーガーの旅のお供になりそうなキャラの名前がウエキ。きっと秋本先生が好きな故・植木等さんがモチーフだったりするんだろうなと思えるので、今後はギャグ、少なくとも軽妙なやり取りや掛け合いが繰り広げられることが期待できそう。
ネタバレを避けるため詳細には触れないが、単なる西部劇ではなく、そこにプラスオンして“軍の生き残り” “改造人間”という要素も突っ込んできた『BLACK TIGER』。物語を構成する要素はかなり多いが、53Pと掲載ページ数にボリュームもあるし、そこは40年間も基本1話完結のマンガを描いてきただけあって、上手に収納されている。1話目段階で説明多すぎとも、説明不足だろとも感じてしまう部分は、今のところはない。さすがに上手いなと思った次第。
秋本先生のマンガの中で、銃で撃たれればキャラが死ぬことに違和感を覚えてしまうあたり、読むこちら側が、まだまだ『こち亀』の影響から抜け出せないていないのだと思う。ハードボイルドなストーリーの行方とともに、他の新作3作の出来栄え、そして読み手の意識がどう変化していくのか? といったところも楽しみにしてみたい。
なお「グランドジャンプ」No.123では、『CITY HUNTER』などで知られる北条司×『SLAM DUNK』で知られる井上雄彦という、元師弟コンビによる豪華すぎる対談も掲載。北条先生が「『バガボンド』の続きが読みたい! 『リアル』の続きが読みたい!」とムチャぶりしたり、大変面白いので、あわせてチェックしてみることをオススメしたい。
(※言及がない限り、版元は全て集英社)
秋本治『こち亀』後、初執筆マンガ『BLACK TIGER』登場! 劇画の雰囲気漂う西部劇ガンアクションが格好良すぎる!!のページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ、作品レビュー、こちら葛飾区亀有公園前派出所、井上雄彦、北条司、こち亀、秋本治、BLACK TIGERの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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