実は原作ゲームもアニメも未見なのですが、これを読んで、一気に視聴中です。カヅチ『少女たちは荒野をめざす とりなくうた』(KADOKAWA)。
この作品、みなとそふとの青春アドベンチャーゲーム『少女たちは荒野を目指す』から出発して、今年1月にはテレビアニメも放映されました。
そんな作品を、ヒロインのひとりである結城うぐいすの視点で描くのが、このマンガです。
物語は、学園の生徒たちが集い、美少女ゲームの制作を行っていくもの。今回のマンガ版でヒロインとなっている、うぐいすはチームの中での原画担当です。
ゲームなどでは、主人公・北条文太郎が、クラスメイトの黒田砂雪から美少女ゲームの制作を手伝うよう頼まれ、シナリオライターとして参加し、仲間たちと共に完成に向かってひた走るという物語です。対して、マンガ版では、うぐいすが原画担当として勧誘され、仲間たちと共に頑張る姿と恋愛とが軸になります。
本編では小動物的に描かれていた、うぐいすですが、マンガ版ではそうした性格が強調されているように見受けられます。とりわけ、感情移入しまくるのは冒頭の部分です。重度なオタクであるうぐいすは、クラスでは孤立気味。そこそこ可愛いので、クラスのリア充女子も仲良くしようと声をかけてくるのですが、話はまったくかみ合いません。
何しろ、オタク話は「キモイ」とバッサリ。リア充女子たちに、髪型や服装などをアドバイスされて可愛くしてもらっても、まったく嬉しくはないのです。
有り体にいえば、一種何かの障害でもあるのではないかと思うほどに、自分のやりたいことしか見えていない性格。それが、うぐいすなのです。ならば、それを誇ってよいはずですが、イラスト投稿サイトに投稿し閲覧数が増える様子を見て一人で喜んでいるだけ。pixivっぽいサイトで閲覧数6万を越えているのだから、いくらでも誇っていいはずなのに……。
そんな成長譚もさることながら、読んでいて期待したのは、お色気シーンです。これが、なかなか出てきません。構図的に、ここではパンツを描いてよいんじゃないかな~と思われるシーンでも、太ももはあってもパンツはないのです。
それが、後半の第6話になって一点。突然、パンツが描かれたり、急速にお色気度がアップするのです。これ、詳しく書いてしまうとネタバレなので避けますが、ストーリー的な必然もあります。とはいえ、パンツありがとう! といいたくなるレベルで、サービス全開で描かれはじめるのです。
これは、いったいどういうことなのか?
続刊では、もっとエッチなシーンを描いちゃうよという布石なのでしょうか?
ひとまず、パンツの描き込みが上手いことは確かなので、期待して待ちたいと思っています。
(文=大居候)
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