『イノセント』『パーフェクトプラネット』モブキャラが蹂躙しまくる！ モブBL初心者にも読みやすいBL

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「自分の推しキャラ、攻めにしたい派？　受けにしたい派？」と聞かれたら、「受け！」と答える腐女子は結構多いのではないでしょうか。かく言う私も、“自分好みのカワイコちゃんがグッチャグチャに犯されているところを見たい系”腐女子です。

「××の攻めは●●じゃないとダメ、ゼッタイ！」なんて腐女子もいると思いますが、雑食系腐女子な筆者が最近気になっているのは“モブ攻め”。その名のとおり、名前もないモブキャラにめちゃくちゃに犯されてしまうBLです。愛なんてないセックスに最初は抵抗しつつも、次第に快感を覚えてしまう男子を見ると、なんだか背徳感を感じます。

　そんな“モブBL”が好き、ないしは気になっている腐女子にオススメしたいのは、イイモ氏の『イノセント』『パーフェクトプラネット』。両作とも、“エロ”と“読み応え”を重視しているジュリアンパブリッシングのBLレーベル「arca comics」の作品です。

左：『イノセンス』、右：『パーフェクトプラネット』、各DMM.comより

『イノセント』の表題作「INNOCENT」は、体育教師×男子生徒モノ。innocentは本書にもあるように「潔白な」「純潔な」という意味。それまで普通に学校生活を送っていたであろう「板野」という男子生徒の日常、そして「innocent」が崩壊していく様子が描かれています。

　風邪で体育の授業を見学する板野は、「手伝ってくれるか？」と言う体育教師に付いて行くと、体育倉庫で襲われてしまいます。「きっと明日になれば全部元通りだ」――と暗示をかける彼ですが、襲われた時に仕込まれた媚薬のせいなのか、彼が元々そういう素質をもっていたからなのか、嫌悪を抱きつつも、体育教師に蹂躙されることに快感を覚えてしまうのです。

　最終的に板野は体育教師公認の元、日常的にモブ男子生徒たちに輪姦されるように。嫌なのに抜け出せない、抵抗するけど快感に溺れる板野。“モブ姦”好きにはたまらない一作です。

『イノセント』は、ほかにもショタ系男子生徒の痴漢輪姦モノ、ヤンキーが調教され、金持ちのおじさんに買われるストーリーなど、どちらかと言えば男性向けエロ漫画ではあるあるネタが多め。エロが読みたい人にもオススメです。

　その一方で『パーフェクトプラネット』は、『イノセント』と同様に主人公がモブキャラに輪姦されるシーンがあるのですが、どちらかと言うとライトな印象。また、一番の特徴としてBLでは少し珍しい“触手モノ”である点が上げられます。

　惑星・REDの探索艇隊員である金田は、禁止区域で触手生物「アルゴ」を遭遇。発情期になると触手でメスの核を探すらしいこの生物は、目を持たないため触覚だけを頼りに穴という穴を探るとか……（エロい）。ちょっと中性的な見た目の金田は、メスと勘違いされてしまったようで、穴という穴を責められ、否応なしに快感に溺れてしまいます。

　触手に開放されたと思ったら、次は人間。この探索艇は完全に男のみで、金田は暇をもてあましたモブ男たちの慰みものに。言わば“探索艇サーの姫”状態です。しかも、アルゴに犯されたことで、金田とヤルと「不老不死の能力がもらえる」ということで、さらにモブは金田を犯します。

　ただ、『イノセント』と違って、『パーフェクトプラネット』には主人公をモブから救ってくれる存在がいます。ずっと金田を救おうと画策していた白石という男は、最後金田と探索艇から逃げ出すのですが、その最中で大きな怪我を負ってしまいます。

　そこで金田は、白石を救うべく自ら進んでセックス。否応なしに経験豊富になってしまった金田が恥じらいながらも率先してヤる姿はエロい！ モブ姦があったからこそ引き立つシーンです。

　この2作を手掛けるイイモ氏が描くセックス描写はエロいけど、読みやすいほうにあるかと。モブ姦もそこまで不快感は感じないので、モブBL初心者にもオススメです。
（文／月島カゴメ）