「紳士は最初から対策してる!」共信印刷がコミケで改良版「紳士袋」の頒布を発表し、コミケ紙袋問題が指摘される

1607_kamibukuro.jpg『共信印刷』のTwitter(@kyoshin_print)より。

 7月19日、コミックマーケットなどで発売される同人誌を多く手がける共信印刷が公式Twitter(@kyoshin_print)で、「コミックマーケット90」において過激な絵柄の紙袋(ショッパー)を雨や人の視線から保護する「紳士袋」を配布することを発表。これに対しネットの紳士たちは、「紳士は最初から対策してると思うんだよ」「本物の紳士はまず人目に晒すようなことしない」といった反応を見せた。

 近年、コミケでは同人誌やグッズを入れるための紙袋大流行。さらに一部のサークルが紙袋を大きく、他の紙袋もまとめて入れられるようにして、自分のサークルを宣伝しようとする動きも出てきて、その図柄は過激さを増す一方。人気サークルのオリジナルともなると、紙袋自体も人気のグッズになるため、コミケ後に戦利品を入れた紙袋を誇らしげに持ち、電車に乗ったり街を歩いたりする人が多数出現してしまい、マナー違反を指摘する声が多く上がっていた。

 そこで共信印刷は2013年夏の「コミックマーケット84」から、「上から被せて雨や埃<人の視線>から大事な紙袋を保護するカバー」として1枚200円の紳士袋の頒布を開始。袋は同人作家・Dr.モローのイラストと「ぢぇんとるまん」の文字が書かれたビニール製の不透明白色だ。かなり大きく、大型の袋でも入れることができるということで話題となった。しかしビニールが薄めで白いため、せっかく入れても中の戦利品や紙袋がうっすら透けて見えてしまうという難点も。

 そこで今回、黒く厚手のビニールに改良された紳士袋が作成された。以前の紳士袋よりも少し小さめということだが、コミケで使用される大きな紙袋でも被せることができる。先着100名に無料配布し、配布終了後は1枚200円で頒布するということだ。この共信印刷の発表を受けて、「こーいう企画は良いと思うけど、本来は参加者自らが用意するべき」「いかがわしいアニメ絵の紙袋でそのまま帰る輩のモラルの無さには呆れる」「勇者(笑)は最初から自分以外見えてない」「本当の紳士は、周りに迷惑をかけない節度を持ったオタクのこと」と、マナーの悪いコミケ参加者への厳しい批判が殺到した。

 これまで紙袋関連の苦情はネットでかなり話題となっており、「以前、5歳の長女が『どうしてあの人はおっぱいの出た袋を持ってるの? 何であのお姉さんはパンツ見えてるの? 恥ずかしい』と言ってきました。5歳でもわかるんです。恥ずかしいんですよ」「相鉄線3両分歩いただけで10個ほど『恥ずかしい紙袋』見た。コミケやばい」といったツイートが多く見られる。

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