「コミケもすっかり腐女子のものだな…」コミケ91ジャンルコード一覧に見る、オタク業界の栄枯盛衰とは!?

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「コミックマーケット公式サイト」より。

　今年の夏コミケまで、あとちょうど1カ月前となった12日、「コミックマーケット公式サイト」が、「コミックマーケット91ジャンルコード一覧」および、「コミックマーケット91ジャンルコード補足一覧（オンライン申込用）」を公開。

　昨年12月に開催された「コミックマーケット90」から、ジャンルの大幅見直しが施された。今、どんな作品を題材にした同人誌が流行っているのかが読み取れる資料の一つにもなると思うので、ざっくりと見てみたい。

　まず「ギャルゲー」から、「アイドルマスター」「ラブライブ！」の2ジャンルが新たに独立コードが振られた。『アイドルマスター』『ラブライブ！』ほどの人気コンテンツが、一括りにされていたほうが逆に不自然に感じられるぐらいなので、これは順当なところだろう。

　興味深いのが女性向け。「ゲーム（恋愛）」から、「あんさんぶるスターズ！」、さらに「ＦＣ（ジャンプその他）」からは「ワールドトリガー」、「ＦＣ（ジャンプ球技）」からは「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」の2ジャンル、「アニメ（その他）」からは「おそ松さん」、「ＦＣ（青年）」からは「血界戦線」、そして「ＦＣ（少年）」からは「弱虫ペダル」「進撃の巨人」「ダイヤのＡ」と、一挙3ジャンルが新たにジャンルコードを振り分けられた。

　新たにジャンルコードを振り分けられたタイトルを見ると、『アイドルマスター』『ラブライブ！』の2タイトルを除けば、ものの見事に女性、しかも腐女子が喰い付いている作品ばかりが目立つ。

　珍しい男性キャラクター（しかも執事っぽいイケメンと渋いオジサン）が描かれた、「コミックマーケット91 カタログ」の表紙画像が公開された際も、「ここ最近、マジで女向けの流れが強い」「アニメも女向けが増えてコミケもホ○の祭りか」「女って購買力すごいと思う」という、男性オタクのものと思われる感嘆＆愚痴のような声が多く挙がった。もともとコミケには数多くの女性オタ、腐女子が多かったが、ジャンルコードからも、改めて女性オタク、特に腐女子のコミケ参加者がさらに増加しているのかも、と読み取れるのではないだろうか。

　一方、栄枯盛衰というか時間が経てばしょうがないところではあるが、整理されてしまったジャンルも。「銀魂」「テニスの王子様」は「ＦＣ（ジャンプその他）」へ、そして「ＦＣ（ガンガン）」は「ＦＣ（少年）」へ吸収となった。

　あと1カ月に迫ったコミケを楽しみにしつつ、果たして今冬のコミケ、来年のコミケではどんなコンテンツが流行り、そして廃れているのか、動向に注目してみるのも楽しいかもしれない。