「なんという茶番!」に思わず「せやな!」 “せんとくん”っぽい新たな敵も登場!?【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】

1607_mahopri26.jpg朝日放送『魔法つかいプリキュア!』公式サイトより

『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』/テレビ朝日系)をオタク目線で毎週追っかけてお伝えする、【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】。7月3日放送の第22話「芽生える新たな伝説!キュアフェリーチェ誕生!」では、ドクロクシーとの決戦後の日常、キュアフェリーチェの可憐な登場までが描かれた。

 この回からOPが、『Dokkin◇魔法つかいプリキュア !Part2』に。EDはヒャダインこと前山田健―作曲で高橋李依、堀江由衣、早見沙織の3人の歌う『魔法ア ラ・ドーモ!』へ変更。OPはメロディーラインはそのままにロック調にアレンジされ、歌詞も3人を意識したものに。前期OPカットと新作カットを織り交ぜつつ、魔法つかいがいることを疑っている勝木かな(声:菊地美香)や、猫が登場していたりと癒され成分が増えた。とはいえ、ラストの微妙に尺が余っている感じがしたところは、キュアフェリーチェは追加されたものの、変わることはなかったりする。

 さて本編は、ナシマホウ界のアバンからはーちゃんがいなくなったことは、みらい、リコ、モフルンに心の傷を残す。その姿はまるで、『エリア88』の地上空母を撃沈後のグレッグのよう。モフルンは飛行機雲を眺め、『風立ちぬ』の主題歌にもなったユーミンの『ひこうき雲』を連想させるかのような1シーンも。そんなヘコんでる中でも、学校のテストで満点を取るリコは、仕事人としてちょっと尊敬してしまう。

 激闘後もはーちゃんを探し続けていたという2人。すると、リコは「魔法界に戻った方がいいかなって思って」と、“別れ話”のように唐突に切り出す。しかし、それには理由があり、「魔法学校で勉強して、もっともっと魔法を使えるようになればエメラルドも見つかるかもしれない。魔法学校でも1番になれるぐらい頑張るから」というほろりとさせる決意あってのもの。そこで、翌日には“お別れデート”を約束する。

 一方、敵方ではドクロクシー亡き後、魔法の水晶によりリンクルストーン・エメラルドが探し求められた理由の1つである忌まわしき災いの本格的な活動が始まる。急に遺跡っぽい場所のカットに壊れたランプが示されたかと思うと、“せんとくん”っぽい魔人・ラブー(声:龍田直樹)が登場。ラブーは前回しっぽだけ残してドクロクシーと融合消滅したはずのヤモーを、片手間に復活させる。リベンジに燃えるヤモーはドクロクシーの遺骨を使って、通常より強いヨクバールを召喚し、デート中だった2人を襲う。

 前回から急にリンクルストーンに込められた魔法を多用しだしたプリキュアだが“魔法(物理)”じゃないからか、はーちゃんがいなくてやる気がでないからか、パワーアップしたヨクバールには効果薄で逆にピンチに。するとモフルンが、プリキュアに笑顔を取り戻すため、敵の前にたちはだかり命がけの“芸”を披露するのだが、その出来はヤモーの「なんという茶番!」というツッコミには、こっちも思わず“せやな”と、うなずいてしまうほど。

 そんな中、颯爽とキュアフェリーチェが登場。植物由来なコスチュームを披露しつつ、OPでも『ヤル時ゃマジ!妙に強い ギャップが魅力♪』というのを地で行くような片手で圧倒するパワーを見せつけ、あっさり葬った。戦闘終了後、変身が解かれた謎の女の子にみらいが“君の名は。”という感じで声をかけると、「わたしだよ! はーちゃんだよ!!」と、感動の再会のハグで終了となった。

 今回は16話でついに登板した“生きるプリキュア界のレジェンド”の青山充氏が作画監督。キュアフェリーチェ登場のためか、ほかの作画監督も原画で参加しており、今後にもつながりそうな感じだ。ついに、3人で“⊿(デルタ)”となったところで、“覚悟するんよ”という気持ちで、次回も楽しみに待ちたいところだ。
(文・ティエリア88)

魔法つかいプリキュア! 後期主題歌シングル(DVD付)

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DVDにはノンテロップ映像などが収録されるようです

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