東映大戦勃発!? “マジンガーZ”VSプリキュアの前期クライマックス【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】

1606_pri21.jpg朝日放送『魔法つかいプリキュア!』公式サイトより

『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』/テレビ朝日系)をオタク目線で毎週追っかけてお伝えする、【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】。6月26日放送の第21話「STOP!闇の魔法!プリキュアVS(対)ドクロクシー!」は、ついにドクロクシーとの決着がつく、前期クライマックス回となった。

 アバンでは、ここに来て「前回までのラブライブ!」という気分になりそうな、約2分半もの振り返りから。最近こんな長い振り返りはあまり見ないなあとは思いつつ、30代のアニメ好きおっさんとしては、かつて『ドラゴンボールZ』ナメック星編の最長10分近くやった振り返りのインパクトに比べたら……と、感慨に浸りたくなってしまう。

 さて、はーちゃんが眠るリンクルスマホンとリンクルストーン・エメラルドを取り込みさらにパワーアップしたドクロクシー。強大な闇の力が世界を包み、プリキュアたちを襲おうとする中、みらいが世界の危機をよそに、「私にはよくわからない。はーちゃんを返して!」と、ごくごく個人的なことでやる気を出す。さらに、みらいはリコと手をつなぎ「大丈夫だよ」と励まし、これまでの2人のイチャイチャ……もとい、絆の強さを過去の話数に遡り回想。それは端から見ていたヤモーを、「この状況で笑っている」と、ドン引きさせるものだった。

 その思いに反応してか、リンクルストーンが2人のもとに戻り、久々のダイヤ変身。世界を救うのではなく、はーちゃんを取り戻す戦いがスタート。これまで見たこともなかったリンクルストーンの力を使い、物理じゃない本物の魔法を使いまくるプリキュアに、それを普段から使えばいいのにとツッコミを入れたくなってしまった。

 パワーアップ前のドクロクシーは“中の人”が東方不敗マスターアジアを演じた秋元羊介さんとあって、ダークネスフィンガーっぽい技を繰り出していたが、ヤモーまで取り込んだ最終形態では、手の部分がはずれて飛び出して攻撃してきたり、目から光線を放ったり……って、『マジンガーZ』かよ! 兜甲児が乗ってて「ロケットパーンチ!」「光子力ビーム!」って叫んでてもおかしくないぞ。見ようによっては東映スターの大戦ぼっ発かという感じだが、マジンガーZにも「ストップ・ザ・あしゅら軍団」と、タイトルがストップから始まる回もあったし、ルールに従っており問題ない……のだろうか?

 プリキュアの奮戦のおかげか、はーちゃんつきのリンクルスマホンがドクロクシーの中から飛び出し、プリキュアが必殺技でドクロクシーの体を葬り去る。しかし、ドクロクシーは欲望の怨念が強いのか思念体が現れ悪あがき。ここで、はーちゃんがさらなる進化を果たし、次回から本登場する予定のキュアフェリーチェっぽい姿になり思念体を浄化。魔法学校の校長の同僚だったドクロクシーになる前のクシーもイケメンなスマイルを見せつつ昇天し、はーちゃんも消えてしまった。

 いなくなってしまったはーちゃんを前にリンクルスマホンを手にしたみらい、リコが涙ながらに佇み、ここで最終回になっても納得の構図。しかし、『ダイの大冒険』の最終回のダイの剣ばりにリンクルストーンが生きていることから、モフルンは「遠くで甘い匂いがするモフ」と、また会えそうな余韻を残してエンディングとなった。

 いよいよ次回からは、キュアフェリーチェが正式登場したり、OP・EDも後期に変更と様変わり。ただし、ちょっと不安があるとすれば、はーちゃんだろうか。世間的に見て、子役がそのまま俳優になって成功した例は極端に数が少ないのだ。それだけに、成長したはーちゃんはファンの支持を得て勝ち組になれるのだろうか、引き続き目が離せそうにない。
(文・ティエリア88)

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