アプリゲーム情報【アプリメント】

「ついに謎が解けるのか」ゲームに世界観とストーリーを与えた名作『ゼビウス』の新作がアプリで登場でおじさん大感激!!

――日夜膨大な量がリリースされるアプリゲーム関連情報。注目情報から世間の反応までを概観します。(週2回更新予定)

■『ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた!?』

1607_app110.jpgApp Store『ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた!?』より。

 ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)より発売されたシューティングゲームの名作『ゼビウス』がアプリゲームとして現代に帰ってきた。6月22日よりドリームファクトリーは、App Store/Google Playで、『ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた!?』の有料版(600円、税込)、無料版の配信をそれぞれ開始。これにはさっそく「夫がスマホアプリでゼビウスしてる。懐かしい」「すごい楽しい これで当分遊べる」「たーったたらららった…ちゅどーーーん♪ 懐かしすぐるwww」「ついに謎が解けるのか」と多くの関心が寄せられている。

『ゼビウス』というタイトルを知らない人はいないと思うが、詳しい概要は知らないという人も今の世代は多そうなのでさらっと説明。『ゼビウス』は1983年1月にアーケードゲームとして登場した。同作はそれまで“所詮ゲーム”と捉えられていたテレビゲームを、カルチャーとも言える地位にまで昇華させた歴史的作品。プレイヤーは、空中と地上で異なる攻撃方法(「ザッパー」「ブラスター」)を持つ戦闘機・ソルバルウを操作してゼビウス軍と戦う(“ゼビウス”とは敵惑星の名前)。

 シンプルな操作性や、当時としてはかなり新鮮だった細やかできれいなグラフィックが大うけ、全国的に大流行した。そして、この流れをさらに勢いづけたのが独自の“世界観”。発売当時のキャッチコピー「プレイするたびに謎が深まる! 〜ゼビウスの全容が明らかになるのはいつか〜」というものからわかるように、『ゼビウス』は世界観を非常に大事にしており、同作の歴史を語るうえで、世界観についての言及は必須。

 ゲーム内でストーリーが明確に語られているわけではないのだが、背景に突如ナスカの地上絵が登場し(ファミコン版は容量の都合で削除)、「この舞台は地球の南米なのか?」と推測されたり、“ソル”という隠れキャラクターが出現したり、“ゼビ文字”と呼ばれるものがあったりと、裏設定が多くありそうで、当時のプレイヤーたちは謎の解明にも熱を入れどんどん『ゼビウス』にのめり込んでいった。

 そしてなんと『ゼビウス』は、ゲームデザイン・プログラム・グラフィックを担当した遠藤雅伸氏によって『小説ゼビウスファードラウトサーガ』(双葉社)も91年に発売された。あの世界の壮大なバックストーリーが収録されているということで、大きな注目を集め、2005年には復刊されて再発売。「ゲームの設定を膨らませた小説、という風に過小評価されがちと思うが、これは昭和のゲームマニアだけが知っているのはもったいないと思うほどの、説得力に満ちたサイエンス・フィクションといっていいと思う」と読者から評されるほどのもので、これを読めばなぜ『ゼビウス』が人をあれほどまでに惹きつけたのかが少しわかるかも。また、『ゼビウス』は当時としては異例の、ゲームBGMを収録したCDも発売されている。

 と、そんなナムコの名作である『セビウス』だが、なぜ今回は別会社であるドリームファクトリーから発売されたかと言うと、実はバンダイナムコエンターテインメントは『パックマン』『マッピー』『ディグダグ』そして『ゼビウス』など21タイトルを日本国内のクリエイターへ開放し、対象タイトルに登場するキャラクター、音楽、ストーリー、設定などの二次創作を許可する“カタログIPオープン化プロジェクト”を行っているのだ。

 そんなわけで、ナムコの意思を受け継いでドリームファクトリーが新時代の『ゼビウス』、『ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた!?』の開発に至ったわけだ。“ソル”や“スペシャルフラッグ”も登場し、今回新たにデザインしたステージには新しい敵も登場。ギャラクシアンやギャラガの自機を選べ、やりこむことでもうひとつのプレイモードが登場する、と新しいこと尽くし。グラフィックは格段に綺麗になっているものの、ドット絵を使っているのが嬉しいところ。BGMも懐かしさ全開だ。もちろん、容量は十分なのでナスカの地上絵も!

 ゲームにストーリーと世界観という概念を与えた名作『ゼビウス』。名前だけは知っていると言う人は一度プレイしてみてはどうだろうか。もちろん当時のプレイヤーは即プレイ開始!

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