だが、語られた展開に概ね不満はないが、正直、利休の掘り下げが浅いというか、食い足りなかったというファンの声もあった。これには実は“桂文枝不倫報道”も影響あったのではないかと思う。
数々の有力大名に影響を及ぼす関西の大物で、茶道を極めた数寄者でありつつ豪商――というイメージに報道前の桂文枝は近かった気がするが、報道後はどうも小物くさく感じてしまうというか……。まあ、いろんな報道がされているのに片岡愛之助演じる大谷吉継は相変わらず存在感あるし、格好いいので、尺の長短が主な原因だとは思うが。
さて、愛息を喪い、ますます鬼気迫っていく秀吉の演技には胸を打たれたが、これでは秀頼が生まれたら溺愛するだろうし、例え出来た甥っ子でも秀次が邪魔になるだろうなと納得させられたが、先々の展開を思うとますます重苦しくなってきる。
また、鶴松を喪い、自分は周囲を不幸にすると泣く茶々(竹内結子)の様子も、ファンからの評価が高かった様子。加えてきり(長澤まさみ)がどうやって秀次からのプロポーズを切り抜けるのか、というのも気になるところ。これまで「女性陣出るとつまらん」(大意)的なことをこのレビューでは散々書いてきたが、物語全体の半ばを過ぎてようやく、彼女たちが絡むドラマが楽しみになってきた。来週からは仮装大会&とうとう大陸進軍となるようなので、楽しみにしたい。
(文・馬場ゆうすけ)
“桂文枝不倫報道”が響き重厚さダウン!? 秀吉の狂気、女性陣にも見どころ多かった『真田丸』第25話「別離」レビュー!のページです。おたぽるは、その他、ホビー、山本耕史、長澤まさみ、真田丸、大泉洋、堺雅人、小日向文世、草刈正雄、吉田羊、竹内結子の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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