梅原裕一郎は独りがお好き!?　素顔に迫れる150問Q&Aに注目！

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――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか？　主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

「声優アニメディア」(学研パブリッシング)2016年6月号

■「声優アニメディア」(学研パブリッシング)2016年6月号
出版社…学研パブリッシング
発売日…5月10日（毎月10日発売）
価格……1250円＋税
創刊……2004年

　梅原裕一郎が本誌初表紙を飾った「声優アニメディア」6月号。いま大注目の若手男性声優とあって、20ページの巻頭大特集も組まれている。

　特集記事で興味深かったのは「150のQ&A」と題された企画。一問一答形式で計150のQ&Aが掲載されているが、これ質問を考えるのも大変だったでしょうね。全体の回答を通じて受けた印象は、彼は人見知りで独りが好きなタイプだということ。もちろん、これまでのインタビューでも語られた内容かもしれないが、こうした一問一答形式をじっくりと眺め、改めて彼の素顔に迫れるのは、読者としてもおもしろいのではないだろうか。

　ただ、個人的に気になってしまったのは「某猫型ロボットでほしい道具は？」という質問。「どこでもドア」という彼の回答はさておき、この場面で『ドラえもん』を伏せる理由ってあるんでしょうかね。ネガティブな話題ならまだしも、何の問題もない質問だと思うのですが。権利関係の配慮とは考えにくく、この手の「みんな分かるだろうけど、あえて濁しちゃうよ」的な言い回し、業界人ぶった印象を受けて鼻につくんですよね。

　さて、そのほかで気になったページは……

【別冊付録に「おそ松さん おそま通信＜出張編＞BOOK」登場！】
昨年10月号から先月号まで、計8回に渡って連載されていた「おそ松さん おそま通信＜出張版＞」をまとめたものが別冊付録となった。アザーカットもなく、レイアウトもほぼそのままという構成だが、それでも別冊付録として打ち出せるところに、あらためて大ヒット作『おそ松さん』の力が窺える。

【大橋彩香、1stアルバム発売！】
2014年にアーティストデビューを果たした彼女が、満を持して1stアルバム『起動 ～Start Up!～』をリリース。同事務所＆同レーベルで、活動時期もほぼ同じである田所あずさは、2014年に1stアルバムを発売していただけに、大橋の1stアルバムがこれまで発売されていなかったのは少し意外な気も。しかし、知名度を上げてからのリリースが功を奏したか、5月18日に発売された結果は最高位で14位。田所の最高位33位を大きく上回ることとなった。

【豊崎愛生の貴重なロングヘア！】
4月号で最終回となった豊崎愛生の連載「あきめくり」。同連載の未公開カットや撮り下ろしを加えた最新フォトブックでは、超貴重な彼女のロングヘア姿が見られる。今号のグラビアでは、ロングヘアの彼女は「後ろ姿のみ」を大きく掲載しており、商売上手な手法に思わず唸ってしまった。

　また、養成所や専門学校を紹介している「声優志願クロスロード 第103回 代々木アニメーション学院高等部」にて、今春より代アニの名誉学長兼総合プロデューサーに就任した秋元康の記事が触れられていた。同氏の就任に伴い、代アニでは6月から「実践アイドルコース」を開設。声優・アニメの実績豊富な同校から、今後どんなアイドルが生まれるのか、気になるところだ。
（文／神楽坂隆）