視聴率・高値安定の18.7%! 今週も秀吉と茶々が怖かったが三成と寧が評価爆上げ!!『真田丸』レビュー

 にぎやかな尾張弁で秀吉を一喝する姿は実に頼もしかったが、彼女の「秀吉は変わったわけではない。元から冷酷だったのだ」という述懐は説得力があったし、さすが天下人の正妻に相応しく貫禄充分だったが、一方の茶々も相変わらず怖くて存在感たっぷり。終盤の「誰の子だ?」という問いに対する、「源二郎の子です」という切り替えしの冗談は、「俺だったら、心臓が止まっている」「本当、誰の子なんだろうな…」というネットの声もあったように、本当に怖かった。ドラマ終盤、篭城続きの切羽詰った状況で、この人がもっと前面に出てくるのかと思うと、今からこっちまで胃が痛くなりそう。

 さて、そんな慶事がありながらピリピリとして怖い大坂城に比べて、信幸(大泉洋)に徳川家康(内野聖陽)に新たな嫁(稲/吉田羊)を押し付けられ、妻であったこう(長野里美)と離縁することに……という重い展開があったのに、真田家は全体にコミカルで楽しい。

 そうすることでバランスを取っているんだろうが、愛娘の結婚に涙する本田忠勝(藤岡弘、)の姿は可愛らしいし、相変わらず腹黒なパパ幸こと昌幸(草刈正雄)のとぼけた感じもいい塩梅。ちなみにこう役を演じる長野里美インタビューが、近頃公式サイトで掲載されたのだが、役柄同様、実に力が抜けたいい感じのインタビューなので、一読してみることをオススメしたい。

 次回21話からは、いよいよ沼田城&北条攻めを巡るやり取り・駆け引きが始まるようだ。真田家現当主・真田幸俊氏(信之(信幸)から数えて16世14代目、慶応大学理工学部電子工学科教授)も新聞のコラムで、「毎週、ここで一つ間違えたら、今の真田家は無い……とハラハラしつつ、楽しみに見ている」らしいので、一緒に楽しんでいきたい。
(文・馬場ゆうすけ)

義に生きたもう一人の武将 石田三成

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関連書籍がもっとモリモリ出てもいいと思う、『BASARA』以外で。

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