視聴率・高値安定の18.7%! 今週も秀吉と茶々が怖かったが三成と寧が評価爆上げ!!『真田丸』レビュー

1605_sanada20.jpg『真田丸』公式サイトより。

 22日放送の第20話の視聴率は18.7%と、高値安定の『真田丸』(NHK総合)。視点が大坂城と上田の2カ所に分かれるし、しばらく戦もない。中だるみを心配していたりもしたのだが、正直しょぼいアクションを見せられるよりも全然面白い。「前兆」と名づけられたタイトルどおり、豊臣政権滅亡へのフラグが今週もビッシビシと立てまくった20話を、ざっくりと紹介してみたい。

 後陽成天皇が豊臣秀吉(小日向文世)の元を訪れ、諸大名を引き連れ拝謁するなど、ほぼ天下統一を果たしたといっても過言ではない秀吉。さらに、側室となった茶々(竹内結子)が子を身ごもる。ついに跡継ぎ誕生かと有頂天になる秀吉だったが、城下では懐妊を揶揄する落書きが発見される。真田信繁(堺雅人)は、石田三成(山本耕史)や大谷吉継(片岡愛之助)と犯人探しに乗り出すが、捜査は難航。怒りがおさまらない秀吉は、犯人が見つからなければ門番や町人たちまでをも処刑すると言い出すのだが、寧(北の政所/鈴木京香)が助け舟を出す――といったストーリー。

 落書きの犯人を探し出す下りでは、急に『古畑任三郎』っぽく信繁が推理を始めたり、「ああ、先週は秀吉も茶々も怖かったから、今回は箸休めなのか」などとのん気に見ていた前半から急転直下、今週も秀吉と茶々の怖さと狂気を存分に味わえるエピソードとなった。

 正室と側室・阿茶局(斉藤由貴)、茶々との女3人の嫌味の応酬から始まり、戦国の世において人を殺すことをできるだけ避けてきたはずの秀吉が、怒りのあまり無差別に町民を処刑しようとしてみたり。後の朝鮮半島出兵や、身内の大量処刑に繋がる秀吉の老いや冷酷さを感じさせる展開だった。なお、ここで評価を爆上げしたのが寧と三成の2人。

 切腹も覚悟で秀吉に処刑を思いとどまるよう諫言する三成は、大河ドラマ史上最も格好よい三成だったのではないだろうか。以前からむだやたらと積極的で、ネタ発言も多いアカウント・石田三成(@zibumitunari)も、「今回の大河、三成をただのイエスマンとして描いていないから好き。」「おねね様本当にありがとうございます 関ヶ原突入する前に死んでいたところでした」と、大張り切りでツイートを連発するほど。だが、そんな三成の説得も実らず、さらに暴走しようとする秀吉を最終的に止めたのは、糟糠の妻・寧様(“様”を付けざるを得ない存在感)。

義に生きたもう一人の武将 石田三成

義に生きたもう一人の武将 石田三成

関連書籍がもっとモリモリ出てもいいと思う、『BASARA』以外で。

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