あれ、長澤まさみ・きりが可愛い……? 茶々と秀吉の怖さが際立った『真田丸』第19話ざっくりレビュー!

1605_sanada19.jpg『真田丸』公式サイトより。

 15日に放送された第19話「恋路」の視聴率は17.0%と、やや数字を下げてしまった『真田丸』(NHK総合)。武将たちの虚実入り混じった駆け引きや掛け合い、息を飲むような心理戦に比べて、女性キャラクターたち(特に長澤まさみ演じるきり)の評判はイマイチ。

「恋路」というタイトルからして、そのイマイチな女性キャラクターが前面に登場してくる、スイーツ展開かと思われて敬遠されたのでは? と思ったりもしたし、自分自身も鑑賞前は少し及び腰だったのだが、見てみると後々の展開に効いてきそうな伏線も多く、見応えあるエピソードだったので、ざっくりと紹介してみたい。

 第19話は、どんどん茶々(竹内結子)に気に入られていく真田信繁(堺雅人)。2人きりで大坂城を案内することに。自由奔放で美人な茶々に次第に好意を持ち始める信繁。だが、九州平定を前に、豊臣秀吉(小日向文世)は茶々を側室とすることを決める。さらに信繁と茶々の仲を怪しむように……。一方、徳川家康(内野聖陽)は信幸(大泉洋)と、本多忠勝(藤岡弘、)の愛娘・稲姫(吉田羊)との政略結婚を持ちかけるのだった――といったストーリー。

 秀吉の弟・豊臣秀長(千葉哲也)の病気、後の朝鮮半島出兵をにおわす石田三成(山本耕史)の発言、茶々の輿入れと、次々とたちまくる豊臣家の死亡フラグ。信繁と茶々にしても、2人きりになってしまう場所が蔵というのも、意味深で面白いところ(茶々こと淀殿は蔵で自害したとされる)。

 茶々が自身の滅亡を予言するようなセリフも怖いし、信繁と茶々の仲を怪しむ秀吉の能面のような表情は、さらに怖かった。派手なアクションや新たな大物が登場したわけでもないが、自分が怒られているような気分になる、緊張感がみなぎる1シーンだった。小日向の演技、すごい。怖い。かつてここまで怖い豊臣秀吉はいなかったように思う。これは新しい秀吉像を打ち立てたなぁ、と感心しきりである。
 
 茶々に振り回される展開が続いたせいか、ウザイウザイといわれていた、きりが相対的に可愛く見えてきたのも、いい傾向といえるかもしれない。茶々が信繁に送った押し花を奪い、なぜか口に入れてしまうシーンなどは、やっぱり長澤まさみは可愛いと久しぶりに思わせてくれた。そろそろ手の平をクルクルと返す準備をしておいたほうがいいかもしれない。

戦国姫 ―茶々の物語― (集英社みらい文庫)

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三姉妹の長姉がこれで妹がお江だもんなぁ、おっかねぇ

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