「邦画はアニメの後追いばかり」「山崎もかわいそう」『一週間フレンズ。』映画版に山崎賢人主演決定も悲鳴起こらず、もはや同情の声……

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実写映画『一週間フレンズ。』公式サイトより。

　葉月抹茶の人気コミックを原作とする実写映画『一週間フレンズ。』（スクウェア・エニックス）のキャストが発表され、藤宮香織役を川口春奈が、長谷祐樹役を山崎賢人が演じると明かされた。

『一週間フレンズ。』は、毎週月曜日になると、その前一週間の友だちとの記憶をなくしてしまうヒロイン・藤宮香織と、彼女と友だちになろうとする長谷祐樹を描いた青春ラブストーリー。2012年から「月刊ガンガンJOKER」にて連載を開始後、心温まるけれども切ないドラマと、藤宮のかわいらしさや長谷のいい奴ぶり、一途さが人気を呼び、14年にはTVアニメ化もされたヒット作だ。

　昨年12月に、配給大手・松竹のラインナップ発表会で実写化が公表されて以来、誰が2人を演じるのか注目されていたが、フタを明ければ川口＆山崎と、2人のファン以外の多くの人にとって、「またアナタたちですか……」と言わざるを得ない2人のW主演となった。

　特に現在21歳の山崎は、14年公開の『L・DK』（久我山柊聖役）以来、『ヒロイン失格』（寺坂利太役）、『orange』（成瀬翔役）、『オオカミ少女と黒王子』（佐田恭也役）、『四月は君の嘘』（有馬公生訳）と、3年足らずの間にコミック原作の実写映画へ、6作品も出演することになる。しかも全て高校生役で。

　原作・アニメファンは、この配役にはガッカリしているだろうと思い、ネット上の声を探ってみると、もちろん「またお前か！」「いくらなんでも出すぎだろ」「一時のゴーリキーさん並のゴリ押しだな」と、怒りの声も多いのだが、むしろ「この2人に福士蒼汰、土屋太鳳、有村架純あたりを加えた人たちで、ぐるぐる回してばっかりだな」「日本の映画はアニメの後追いばかり」「邦画はあかんかもしれんね…」と、邦画界を憂うような声も多く上がっている。

　好きなコミックが、捻りのないキャスティングで実写化されることに対する反発よりも、邦画への同情・心配が上回ってしまうというのもよほどのことだ。だが、劇場版アニメが軒並み上位を占めた、昨年の興行収入ランキングなど見れば（記事参照）、こういう声が上がるのも止む無し、という気もする。同情や反発の声を圧倒するような、映画になってくれることを期待したいが……。

山崎賢人ファンも、たまには全然違うキャラクターを演じているところを見たいとか思わないのかな……。