無人島の手付かずの大自然を満喫できるパズルアドベンチャー『The Witness』の癒されるスクリーンショットが話題に!

■ゲームクリエイターとしての集大成

 この『The Witness』を手がけたのは、2008年の2Dアクションパズルゲーム『Braid』などで知られるジョナサン・ブロウ氏だ。前作『Braid』の高い評価を受けて、2009年にこの『The Witness』の制作を発表したのだが、結局のところなんと6年半もの歳月を費やすことになってしまった。発表時、リリースは2011年のクリスマスと言われており、それでも『Braid』の多くのファンからは「長すぎる!」という反応が返ってきたという。しかし2年どころか、結果的に6年半もかかってしまったこの『The Witness』だが、そこにはやはりブロウ氏の譲れないこだわりがあったようだ。

「私はこの『The Witness』をゲームデザイナーとしてのひとつのゴールであると位置づけ、最大限興味を持ってもらえるゲームにできるようあらゆる可能性を模索しました」とブロウ氏は「Polygon」のインタビューで語っている。本作を自らの“ゴール”に設定したことで、制作にかける時間がどんどん延びていき、650ものパズルを作ることになったのである。本作はまさにゲームクリエイターとしてのブロウ氏の集大成なのだ。

『The Witness』公式トレーラー 「PlayStation」より

 ブロウ氏のゲーマーとしての原点は、90年代のパズルアドベンチャーゲーム『ミスト(MYST)』にあるという。Windows版で初めてプレイしたということだが、孤島を舞台にしたパズルアドベンチャーはまさに『The Witness』の世界観と軌を一にしており、ブロウ氏による『ミスト』のオマージュ作品であるとも言えそうだ。

 パラメーター類のない画面、文字情報を極力抑えたゲームデザインは、探検中のプレイヤーに「あ、そうか!」という“アハ体験”(ah-ha moment)をもたらしやすくすることを第一に考えた結果であるという。まずは英語版でリリースされるようだが、『The Witness』公式ブログではアラビア語版やロシア語版のスクリーンショットも掲載されており、ローカライズ計画の中に日本語もリストアップされていて検討中ではあるようだ。

 しかしながら極力言葉による思考を排したパズルゲームだけに、他のアドベンチャーゲームに比べれば英語(PC版)であっても各段に言語障壁は低そうである。6年半の歳月をかけてブロウ氏の“ゴール”を達成したという本作にがぜん期待が集まる。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Polygon
http://www.polygon.com/features/2015/9/17/9343943/the-witness-hands-on-preview-feature-braid-jonathan-blow-interview-ps4-playstation-4-pc

・『The Witness』公式ブログ
http://the-witness.net/news/

BRAID -ブレイド-

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無人島で謎に迫るとか、実際にやりたい……

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