「疑似性交用の人形やSMプレイとは何を考えているのか!」とお怒りも、制作陣&ファンは痛くも痒くも無し!?…「んん!?」「おお!?」な2015年BPO“ご意見”4月~6月編

1512_BPO_02.jpgアニメ『銀魂』公式サイトより。

 放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者の機関・BPO(放送倫理・番組向上機構)。テレビやラジオの放送がある限り、BPOにはたくさんの“視聴者のご意見”が届くわけだが、中には「んん!?」「おお!?」「よく言った!!」というものも見られる。

 毎月発表されては、ファンやオタクたちを「まさか、好きなあの作品が……!?」とビビらせたり、笑われたりする“視聴者のご意見”。今回は2015年の4月から、ジューンでブライドな6月まで、BPOにどのような“ご意見”が届いていたのかご紹介する。

「夕方6時台のアニメ番組での性的表現がひどすぎた。疑似性交用の人形のようなものや、いわゆるSMプレイに使う道具などが露骨に描かれ、使用されていた。放送局はいったい何を考えているのか。まだ、小学生が視聴するような放送時間帯である」


 4月29日に放送された『銀魂゜』(テレビ東京系)第4話を指していると思われる“ご意見”。この回は志村新八が、三角木馬に跨るシーンや縄で縛られて吊るされるシーンなど、ご指摘どおりSMプレイを想起させる部分が見受けられた。しかし、ファンは「『銀魂』はこれが平常運転」「今さら、そんなこと言われても」「苦情が入るまでがネタって感じだからな」「いいぞー!!」など、大盛り上がり。民主党・蓮舫議員のパロディネタが原因とされる放送中止騒動があったりと、高い自由度で人気を博すアニメだけに、これくらいのクレームでは制作陣もファンも、痛くも痒くもないどころか、ご意見をいただいて喜んでいるフシもある。いいぞ、もっとやれ……というか、早くシリアス展開、終わらないかなぁ。

「子ども達に支持された童話やアニメ作品が、CMでパロディー化されているのをよく目にするが、本来のイメージがCMに取って代わられ、純朴な感じが損なわれる。童話は子ども達の大切な宝なのだから、CMに利用する際は十分に配慮してほしい」

 これは『アルプスの少女ハイジ』を「家庭教師のトライ」がパロディー化した『教えて!トライさん』と目されている。同CMでは、オリジナルキャラクターの“トライさん”がハイジ、言葉遣いの悪いクララ、トライさんを無下に扱う“おじいさん”ことアルムおんじなどと共演。確かに、好きな作品が汚されれば頭に来るのもわかるが、「ハイジの世界観を完膚なきまでに破壊する勢いがある」と好評で、2015年度「CM好感度ランキング」では、6位にランクインしている。一方でソフトバンクのアトムやゴルゴ、セーラームーンCMは袋叩き。冗談を受け入れる寛大さ、ファンが怒りだすラインを、童話や古いアニメは教えてくれなかったのかな。

「スマホゲームのCMだが、アニメの女子学生が頭を撫でられ、『先生』ととても嬉しそうに顔を赤らめるシーンがある。昨今、実際に学校の先生からの性的な接触の問題も多々ニュースになっている中で、先生から体を触られ、それを少女が嬉しそうにしているような気持ちの悪いCMを、昼間から堂々と流すのは問題だ」

 6月より放送された『バトルガール ハイスクール』(コロプラ)のCMのことだろう。同CMは、手のマークで女の子の頭を撫でると「先生~」とけしからん声を上げ、周りがハートで包まれた女の子の豊満な胸が揺れる……といったもの。朝日新聞にも「不快だ」という投書があり、「キモい」「民度低すぎ」などの賛同する声や、「自分が撫でてもらえないから不快なおばさん」「ただの嫉妬だろ」といった“ご意見”を寄せた側への否定的な声、どちらも見られた。ちょっと試しに、熟女を撫でたCMを放送してみたらどうだろうか。「やっだ~」としつつも、頬を赤らめそうな気がしてならない。

アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX

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どこからぶら下がっているかが問題

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