■川村虹花「私としては通過点だと思っています」
――今回のワンマンライブまでの道のりで、最も苦労したことは何ですか?
このワンマンライブに向けてのリハーサルがありましたが、毎日の常設劇場での公演もあるので、その両立が一番苦労したことです。学校に通っているメンバーもいるので、練習をする時間がとても限られていました。だから、劇場公演が終わった後に残って、みんなで振り付けを合わせたり、フォーメーションを作ったりと、劇場公演以外の時間を使って練習するのが大変でした。
――ワンマンライブはいかがでしたか?
想像していたよりもすごい景色が待っていました。ファンの方々の顔もみんなすごく楽しそうで、そのパワーもすごくて、私たちもやる気になったというか、本当にファンの方々が作り上げてくれたステージだったと思います。1曲目のオリコン1位をいただいた「元気種☆」は本当にみんなが愛してくれる歌で、小さな種だけど大きな花を咲かせるんだという思いを込めた曲です。私たちにぴったりな曲で、地下アイドルとして頑張ってきて、さいたまスーパーアリーナまできたんだよということを、1曲目に披露できてうれしかったです。ヘッドバンギングをする前に、「ここまで来たぞ!」と叫びましたが、本当にここまで来られたのは、たくさんの人たちのおかげだと思います。
――川村虹花さんにとってのさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブとは?
今までのアイドル活動の集大成でもありますが、私としては通過点だと思っています。仮面女子は地下の地下から這い上がってきて、このさいたまスーパーアリーナのワンマンライブまでやってきましたが、まだまだ仮面女子は可能性を秘めています。ここは通過点なので、もっと国民的地下アイドルに向かって頑張っていきたいです。
■桜雪「院試を諦めたことを後悔していない」
――今回のワンマンライブまでの道のりで、最も苦労したことは何ですか?
私は東京大学大学院への進学を考えていたので、院試の勉強をするために本腰を入れようと思っていたとき、準備が忙しくなってきたんです。院試の勉強を取るか、自分が後悔しないステージを作るかの2択になり、すごく悩みました。で、私は何のために今まで頑張ってきて、どうなりたいのかを考えたとき、ワンマンライブを取りました。大学院進学を諦めたことをもったいないという声もありましたが、選択を悩んでいる時期が長く、なかなかひとつのことに向き合えなかった自分が歯がゆくて辛かったです。
――ワンマンライブはいかがでしたか?
1年以上前から準備をしてきましたが、芸能活動を始めたときは、大きなステージに立ちたいなどの大きな目標がなくて、ひとりのお客さんでもいいから、誰かを感動させられることをしたいという本当に小さなことからだったんです。まさかこんな大きな舞台に立っているなんて夢見たいで、本当にすごく緊張していました。練習通りにすればよいのですが、思った以上にテンションが上がり、最初からすごいテンションで踊ってしまったので、最後の方にバテてしまい、ペース配分を失敗したと思います。最後の「全開☆ヒーロー」は一番好きな曲なのに、すごく大変になってしまいました。でも、本当にとても楽しくて、最後まで笑顔でやれたことはうれしいです。
そして、今の仮面女子の新メンバーは、仮面女子を知っていて事務所に入ったり、何か目標があってきてくれたりしていますが、見通しも何もないところから、よくここまで来たなと。(桜のどかのMCでの)叶わない夢はないということを証明した、という言葉がすごく心に刺さりました。私がアイドルになったときからしたら、本当に身の程知らずの夢でしたが、それが実現したので、本当に叶わない夢はないのだと思いました。院試を諦めたことを後悔していないです。
――桜雪さんにとってのさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブとは?
予想外の集大成です。面接にいったときは、アリスプロジェクトができて間もない頃だったので、アイドルユニットなんてひとつもなかったし、悪い人たちがいて乱暴されるのではないかと、びくびくしながら行ったくらいだったんですよ。だから、まさかこんなことになるとは思っていなかったので、こういう形で今まで頑張ってきた集大成を出せたことは本当にうれしいです。
「夢のステージだったけど、来るべくしてきた道」 さいたまスーパーアリーナワンマンライブに挑んだ仮面女子たちの本心【アリス十番編】のページです。おたぽるは、アイドル、アイドル&声優、アリス十番、仮面女子、地下アイドルの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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