「夢のステージだったけど、来るべくしてきた道」 さいたまスーパーアリーナワンマンライブに挑んだ仮面女子たちの本心【アリス十番編】

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■桜のどか「夢のステージだったけど、来るべくしてきた道」

桜のどかの練習ノート。ステージの図面が手書きでないところが、さすがはリーダー。

――今回のワンマンライブまでの道のりで、最も苦労したことは何ですか？

　最近はみんな、それぞれの仕事があり、本当にスケジュールが合わなくて、全員で情報を共有したり練習したりするのが、すごく難しくて大変でした。伝えた、伝えていないというトラブルがあったり、出来ている人と出来ていない人との差が生まれたり、それによって精神的にもバラバラになりかけたり、チームごとにばらつきが出たりといったことがあったんです。でも、このワンマンライブに向けて行った全国ツアーで、チームごとの結束がすごく高まって、そこで本当に成長して帰ってきたと思います。成長した3ユニットが本当にひとつになったのは、ワンマンライブ数週間前からの本格的な練習を始めてからですね。

――ワンマンライブはいかがでしたか？

　最高としか言えないです。このステージに立つにあたり、いろいろなことを想像してきましたが、すべてが想像を超えた最高のステージになりました。私たちのパフォーマンスもそうですし、ファンの方の応援の熱量とか、たくさんのRipple Lightの光が見えたことに感動しました。もう、アリーナの半分くらいしかいないんじゃないかと想像していたのですが、スタンド席までたくさん観客がいたので、幸せすぎました。

「大冒険☆」をみんなで歌ったとき、そこまでは本当に涙を出さずにずっと我慢していたのですが、そこでファンの方々の顔を見て、隣に仲間がいて、その状況が歌詞と重なって、いろいろなことを思い出しました。辛いことの方が多くて、体も心も限界に達する日もありましたが、そういうのを全部乗り越えて残っている思い出は、全部キラキラしているんです。今までやってきた5年間は、全部いい思い出しかなくて、仲間と過ごした時間やファンの人に応援してもらったライブとかがすべて蘇ってきました。

――桜のどかさんにとってのさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブとは？

　夢のステージだったけど、来るべくしてきた道だと思います。ここに立つということは、きっと私たちが結成したときから決まっていた道なんだと思います。もちろん、その頃は想像なんてしていませんでしたが、決して夢物語ではなく、私たちは絶対にいつか大舞台に立つということを目標に、目の前のライブを大切に公演してきました。

　目の前のライブを大事にしていたら、いつか大きなところで、ものすごい観衆の前でライブが出来るようになっていると、ずっと言われていたんですよ。ライブにお客さんが全然入っていない日もありましたが、それでも一つひとつの公演を大事にしてきたので、決して私たちに無理難題の大きなステージではなかったと思います。これから仮面女子は飛躍していくので、ここを新たなスタートに、もっと最強の国民的地下アイドルになります！

■森カノン「森カノンの5年間すべてが詰まっていた」

森カノンの練習ノート。今回は2種類のバミリがあるため、番号を色分けしている。

――今回のワンマンライブまでの道のりで、最も苦労したことは何ですか？

　2日前に、大腿四頭筋をリハーサル中に伸ばしてしまって、プチ肉離れ状態になりました。このタイミングで!?　みたいな感じです。私はけっこう怪我することが多く、じん帯が断裂したり、ぎっくり腰になったり、打撲したり、車にひかれたり、いろいろなことがありましたが、ここ最近は怪我なく元気に健康でいられたので、このままの調子で行こうと思っていた矢先に、本当に大詰めのゲネプロのときに怪我をしてしまいました。当日も超痛かったです。

――ワンマンライブはいかがでしたか？

　最高でした、というありきたりの言葉しか出てこないのですが、「地球のおへそ」というタイトルの通り、地球のおへそになるくらい熱いライブになったのではないかと思います。全部が熱かったですね。扉が開いて、さいたまスーパーアリーナの観客を見た瞬間から、アンコールの「全開☆ヒーロー」まで、何から何まで本当に熱かったです。新曲もいっぱいあり、すごく盛り上がって、一曲一曲が全部心に刻み込まれました。ファンの人にも同じように心に残る一日になっていた嬉しいです。

――森カノンさんにとってのさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブとは？

　森カノンのすべてです。12月でアリスプロジェクトに入って、5年になりますが、その5年間すべてが詰まっていたと思います。

 
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