日本未発売で伝説の“ク●格ゲー”の続編が20年の歳月を経て近日登場!

■賛否ない交ぜの評価だった前作の『Shaq Fu』

 オリジナルとなる前作『Shaq Fu』(開発:Delphine Software International、販売:エレクトロニック・アーツ)は1994年にアメリカでスーパーファミコン(Super Nintendo Entertainment System)版とセガのメガドライブ(Genesis)版で発売され、その翌年にはゲームボーイ版、ゲームギア版、Amiga版が発売されている。しかしながら結局日本での発売は最後まで実現することはなかった。その頃日本では『ストリートファイター』の人気が絶頂であり、『バーチャファイター』や『鉄拳』もその頃にリリースされているため、『Shaq Fu』が当時の日本市場で格闘ゲームジャンルの一角に食い込むのは確かに至難の業であったと思われ、日本版をリリースしなかったのは妥当な判断だったと言えそうだ。

 しかしながら人気のNBAプレイヤーを主人公に起用した『Shaq Fu』は、内容面ではかなり日本をフィーチャーした作りで物語の舞台は東京になっている。企画段階ではやはり日本市場を意識していたのかもしれない。NBAのシーズンオフにバスケットボールのチャリティー試合のために来日した“シャック”は、夜の試合まで時間が空いたため観光者気分で東京の下町を散策していたところ、偶然目にした街のカンフー道場に興味を惹かれて入ってしまうところから話は始まる。道場のカンフーマスターの老人・ラオチューと話すうちに、なぜかシャックは“ネズ”という少年を助ける使命を与えられ異次元の世界へと送り込まれてしまう。待ち構える数々の強敵を撃破しながらストーリーを進め、ネズ少年の手がかりを追ってシャックの奮闘が繰り広げられるのだ。

 日本での発売は叶わなかった『Shaq Fu』だが、発売されたアメリカでもその評価についてはかなり賛否が分かれるゲームであったようだ。

「Wikipedia」によれば、スーパーファミコン版とメガドライブ版では若干内容などが異なり、当時の各ゲーム誌もスーパーファミコン版の『Shaq Fu』は操作性も良くおおむね高評価であったものの、メガドライブ版の評価はかなり低く評価されていたようだ。ゲームのレビューサイト「GameTrailers」ではなんと『Shaq Fu』が史上ワースト4位のゲームに位置づけられたという。主に批判が集まったのは、ゲーム画面の中でのキャラクターが小さめに描かれている点である。NBA選手ならではの滞空時間の長い飛び蹴りなどの空中戦を充実させるためと思われるが、『ストリートファイター』などに慣れたユーザーには小さ過ぎたのかもしれない。

 しかしいわゆる“ク●ゲー”という評価ばかりではなく、例えば当時の『Game Informer』誌の記事では格闘ゲームトップ10の2位にランクしたという話もある(未確認情報)。前作のこのような賛否がない交ぜになっていた事情を知るほどに、続編となる『Shaq Fu: A Legend Reborn』の仕上がりがますます気になるところだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2015/12/4/9843658/shaq-fu-a-legend-reborn-trailer-new-gameplay

・Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Shaq_Fu

Shaq-Fu (輸入版)

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逆に気になって仕方ない。

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