『うたプリ』に『弱虫ペダル』、『ラブライブ！』まで！　パロネタ多すぎのアニメ『おそ松さん』は大丈夫か!?

• ツイート
• 

アニメ『おそ松さん』公式サイトより。

　10月5日深夜より放送をスタートしたアニメ『おそ松さん』（テレビ東京系）。赤塚不二夫生誕80周年を祝した記念すべきアニメである本作だが、放送後「おそ松さんが本当にお粗末さんだった……」などと、ネットが騒然となっている。

『おそ松さん』は、1960年代に赤塚不二夫が「週刊少年サンデー」で発表していた『おそ松くん』（共に小学館）をベースに、88～89年放送のアニメ第2作から数えると、およそ27年ぶりのアニメ作品。タイトルが“くん”から“さん”になっているとおり、成長して大人になった六つ子たちの姿を描いている。また、この作品はとにかく声優が豪華。おそ松役の櫻井孝宏をはじめ、六つ子を演じるのは中村悠一（カラ松）、神谷浩史（チョロ松）、福山潤（一松）、小野大輔（十四松）、入野自由（トド松）と、実力・人気共にかね備えた豪華声優が名を連ねており、今期放送アニメの中で注目度の高い作品となっていた。

　そんな中、放送された第1話「ふっかつおそ松くん」。冒頭は、まだ“さん”になっていないおそ松くんたちが、このたびのアニメ放送をよろこぶ姿が描かれている。そんな中、チョロ松だけは、昭和のアニメが今さら人気が出るのか心配でならない様子。すると、おそ松が「僕たちが、今ばっちり人気が出る良い作戦があるんだ！」と、兄弟たちにアイディアを提案するのだが……。

　その“今ばっちり人気が出る良い作戦”とは、今人気のアニメ作品のパロディネタをありったけ詰め込む作戦。とにかく多すぎるので以下を参照してほしい。

・六つ子が『うたの☆プリンスさまっ♪』のST☆RISH風に扮し、「マジLOVE1000％」風の曲を歌う。
・『花より男子』のF4（Flower 4“花の四人組”）よろしく、F6（赤塚不二夫財閥の六つ子）として「おそ松学園」に登場。
・福山潤演じる一松が『コードギアス 反逆のルルーシュ』のギアスマーク（？）が描かれたペンダントを付け、ルルーシュでおなじみのポーズをする。
・十四松が『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽に扮し、「俺にトス持って来い！」と叫ぶ。
・カラ松が『黒子のバスケ』の黄瀬涼太に扮し、「白子っちください」と言う。
・トド松が『弱虫ペダル』の小野田坂道に扮し、自転車を漕ぎまくる。
・十四松が『ラブライブ！』の高坂穂乃果に扮し、「ファイトだよ！」と一言。
・超大型巨人っぽくなったちび太に『進撃の巨人』の如く、立体機動装置のようなもので立ち向かう（穂乃果と小野田と黄瀬が巨人に向かうという状況に……）。

　おそ松くんたちは昭和アニメキャラだからか、体力に限界があるようで、「CMまだかよ……」と、Aパート後半で元に戻ってしまうというおまけ付きだったが、ほかにも、『北斗の拳』『NARUTO』『BLEACH』『ドラえもん』『ドラゴンボール』『美少女戦士セーラームーン』『ポケットモンスター』『となりのトトロ』『バーチャファイター』といった人気作のパロディネタも展開。これにはチョロ松も「赤塚不二夫生誕80周年だぞ！　もうそのキャラ一人も出てねえ～！」と絶叫するほど。

　これにネットでは「おそ松さん面白すぎでしょww」「腹筋崩壊したわwww」と、歓喜の状態だったが、その一方で「来週からどんなノリになるのかちょっと心配になった」「（突っ込みが多い）神谷さんの声帯が心配」と、今後を心配する声も。また、本作の監督はパロディネタが豊富なアニメ『銀魂』の監督を務める藤田陽一であるのもあってか、「銀魂の監督さんならしょうがない」と納得する声も多数上がった。そもそも、『おそ松くん』時代も『鉄腕アトム』や『ひみつのアッコちゃん』といったパロディネタがあったので、それを踏襲したといえば、妙に納得がいくような気もするが……。

　それにしても、1話だけ見る限りでは、今後どのようなストーリーを展開するのか、想像もつかない本作。しかし、放送前にカラ松を演じる中村悠一（@nakamuraFF11）が自身のTwitterで「1話～3話まで見ていただかないとやりたい事が伝わりにくいかもしれません…。」とつぶやいているだけに、気長に待っていたほうが良さそう。次回予告でチョロ松が言っていた「次回からちゃんとやります」という言葉に、とりあえず期待したい！