サンデー新編集長“大物マンガ家の復帰”を望むも、やはり「雷句誠」の名はなし…『ガッシュ訴訟』の遺恨は続く?

1508_sunday_raiku.jpg『週刊少年サンデー』公式サイトより。

 今月19日発売の「週刊少年サンデー」(以下、「サンデー」)38号で、「多くの連載作品が誌面を去り、代わりに才能溢れる新人・若手作家さんが次々と誌面を賑わすことになる」と“大改革”を告げ、ファンを驚かせた同誌編集長・市原武法氏。今度は、「サンデー」を支えた“大物マンガ家3人の復帰”を望む発言が話題を呼んでいる。

 先月、長きにわたり「ゲッサン」の編集長を務めた市原氏が、「サンデー」の新編集長に就任。そしておよそ1カ月後、前述の“大改革宣言”が掲載された。その“大改革”について、コミックナタリーが同氏にインタビューを敢行。「これからは新人を育てることに注力するということでしょうか」という質問に、同氏は答える。

「生え抜きの新人作家を育成して輩出するという雑誌に戻さないと、未来はないと思っています。とはいえサンデーの歴史を作ってきた作家さんたちに対する敬意も忘れてはいけない……(中略)……藤田和日郎先生、西森博之先生、久米田康治先生。この3名には一刻も早く帰ってきてほしいと思っています」
(コミックナタリー「週刊少年サンデー新編集長が語る、“作家を育てる雑誌”への回帰」より一部引用)


『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎氏、『今日から俺は!!』『天使な小生意気』の西森博之氏、『行け!!南国アイスホッケー部』『かってに改蔵』の久米田康治氏。どのマンガ家も「サンデー」を支えた実績があり、市原氏が望むのも頷ける。ファンも同氏と同じ考えのようで、「久米田好き! 唯一全巻揃えたマンガ家」「西森・藤田はマジ大事」など、賛同する声が上がった。しかし、「久米田はマガジン(講談社)に行ったし戻ってこないだろ」「藤田にはモーニングで『黒博物館スプリンガルド』(講談社)の続き描いてほしい」と、他誌で活躍を見せるため難しいとするファンも多い。

 また、「皆川(亮二)忘れんな!」「曽田正人も連れ戻せ」と、他のマンガ家を求める声も上がっている。中でも、「雷句は? 雷句は?」「雷句…」「なんでその中に雷句が入らないんだよ」「本当に感謝の気持ちがあるなら、雷句の名前出せや!」といったように、『金色のガッシュ!!』で知られる雷句誠氏の名を挙げるファンは多い。

 雷句氏は、『金色のガッシュ!!』の構想が終了していたにも関わらず、引き延ばしや担当編集のアイデアの押し付けで、無理矢理執筆していた時期があった。その状況に怒りが抑えられず仕事場で暴れ、右手を骨折し長期休載へ。そして、休載の間に『金色のガッシュ!!』終了の確約を得て、晴れて連載終了となった経緯がある。

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