広告だったなんてびっくり!? コミックナタリーと東村アキコ氏の騒動

 マンガ系情報サイト「コミックナタリー」に掲載されたマンガ家・東村アキコ氏のインタビュー記事をめぐる騒動が注目を集めている。

 15日に東村氏が「ナタリーにびっくり」と題したエントリーをブログに掲載したことに始まる騒動は次のようなものだ。東村氏の記述によれば、発端となったのはナタリー側からアルバイト情報サイト「an」とのコラボ企画『教えてセンパイ~あの頃のバイト生活~』に掲載するインタビューの依頼。

 このインタビューは、現在も当該サイトに掲載されている(http://natalie.mu/comic/pp/oshietesenpai05)。

 ところが当記事の掲載後に、インタビューに関わる宣伝ツイートが東村氏の顔写真つきで拡散されていたことを、東村氏は疑問視。東村氏は自身の認識を次のように記している。

(引用者註:宣伝ツイートでの顔写真掲載を受けて)ただ、それはせいぜい「東村アキコのインタビューはこちら→」というようなリンクが貼られる程度のものだろう、という認識だったので、あくまで【インタビュー本文に使われるもの】としてOKしたはずの写真が、拡散され、いろんな人の目に触れていることに、びっくりしてしまったのです。
(「東村アキコオフィシャルブログ」より引用)

 同時に、ツイートされていた写真には「an」のロゴがあしらわれていたことから「広告塔」のように見え、「少し嫌な気持ちになりました」と東村氏は記している。さらに東村氏は、このことを「ショックでした」とし、次のように綴る。

知らず知らずのうちに、自分が特定の企業の広告に出演していたこと。
自分のインタビューが、(直接的に)利益を得る手段に使われていたこと。
私自身の認識不足のせいでもありますが、こんなことがあるとは、想像すらしていなかったのです。
(「東村アキコオフィシャルブログ」より引用)

 結局、東村氏は謝礼として受け取っていた10万円を返却した旨も記している。この東村氏の告白に対し「業界や、組織の闇とゆうか、あとはあちら側のモラルだと思います」「東村さんからも「an」からの信用も失くす、「これはやっちゃいけませんね」の見本じゃん!!」といったナタリーに対する批判から、「ちゃんと説明しないほうが悪いが文化の違いも原因」などの記事広告に対する認識の差の指摘、業界慣習的に契約書を結ばないことへの疑念など、ネットではさまざまな意見が飛び交っている。

 一連の流れを見るに、ナタリー側の説明に手落ちがあったことは否めない。しかし、この件をもってして執拗にナタリーを叩かなければならないかは疑問だ。通常よりも高額な謝礼金などを含め、ナタリーの一方的な手落ちというよりも、双方の行き違いによって陥った事態のようだ。

 雑誌やテレビ、ウェブ媒体など、昨今、マンガ家たちの顔出しメディア出演は多く見受けられる。読者としては、作品外でのマンガ家の一面を知ることができる貴重な機会だけに、トラブルが起こらぬようにしてもらいたいところだろう。

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東村さん、アメブロ有名人ブログでバナー広告を外す徹底ぶり。

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