「すべて日本語だったらと思うとゾッとする」『ヘタリア』ミュージカル化に対し、ファンから向けられる厳しい目線

1508_hetalia.jpgヘタリアミュージカルティザーサイトより。

 先月末、日丸屋秀和によるマンガ『Axis Powers ヘタリア』(幻冬舎)、『ヘタリアWorld☆Stars』(集英社)を原作としたアニメ『ヘタリア』のミュージカル化が決定した。世界史における世界各国(のイメージ)を擬人化した歴史コメディ『ヘタリア』は、原作マンガもアニメも大人気の作品だ。そんな『ヘタリア』のミュージカル化を受けてネット上には喜びの声と共に、キャストや劇中の言語など、ファンからはさまざまな要望が上がっている。

「コミックバーズ」(幻冬舎)連載後、現在「少年ジャンプ+」(集英社)で『ヘタリアWorld☆Stars』が連載されている「ヘタリア」シリーズは、主人公・イタリア(イタリア=ヴェネチアーノ)と枢軸国を中心とした、史実とユーモアを交えた作品だ。登場人物も、陽気でラテン気質なイタリア、規律に従う短気なドイツ、腰痛や高血圧に悩まされる日本など、国のイメージにからめたキャラ設定が実にユニーク。しかし、そのキャラクターの濃さゆえか、各キャラクターに対するファンの想いも強い。舞台化に対するファンの心の叫びを項目ごとに見てみると、以下の通り。

【キャスト】
「リヒテンシュタインが出るなら、すこぶる可愛らしい女性でないと許さない」「シーランドが大人だったら認めない」「ドイツはムキムキじゃなきゃ許さない」「日本は可愛い顔じゃなきゃ許さない」「ハンガリーさんにフライパンがなければ許せない」「枢軸国と連合国はともかく、ちびたりあはどうなるよ?」「ビジュアル大事だけど、歌が下手な人を起用するの止めてください!」など。

 やはり、いかに原作のキャラクターに近づけられるのか、がポイントのよう。現在放送中のドラマ『デスノート』で主人公・月が天才から一般大学生に……といったような設定変更についても、非常に厳しい目が向けられている。

【演出】
「今のED(エンディング)曲踊れるならやってもいいよ?」「ウクライナちゃんが出てきた場合、ぼいんぼいん具合の再現と効果音はきっちりやって」「歌舞伎にしてみたらどうかな?」など。

 こちらも基本的には原作のエッセンスを細やかに再現してもらいたい、というような意見が目立つ。中には斬新な演出を望む声も。

【使用言語】
「言葉は母国語でやってほしい」「すべて日本語だったらと思うとゾッとする」「ミュージカルなら、歌もそれぞれの国の言葉でお願いします」など。

“国”をテーマにした作品だけに、各キャラクターが喋る言語もその国の言語で演じてもらいたい、という意見も多かった。実際にミュージカルで実現したとしても、字幕の嵐となってしまうような気もするが……。 

【すべて】
「キャストは各国の人で、基本それぞれ母国語、舞台両サイドに字幕、希望者には、アニメ版声優の吹き替えイアホンガイドをレンタル。閉幕後パンフレットで、対訳配布。とかしたらいいかな」など。

 もはやプロデューサーである。

――こうしたファンの声を見るとわかる通り、『ヘタリア』ミュージカル化は初報の段階から相当に盛り上がっている。「○○でないと許さない」といった厳しい意見も多いが、今回のミュージカルがイタリアのように“ヘタレ”てしまわないよう、期待したいところだ。

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