元SKE48やアイドリング!!!など、“女性オンリー”の世界に圧倒！ アリスインプロジェクトの公演『魔銃ドナー』に感涙

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　また、吸血鬼討伐のスペシャリスト「クルセイダー」として派遣されたコートニー役の大塚愛菜は、終盤に狂気に駆られる演技を見せ、舞台女優として着々と力を付けていることを証明した。

　それにも増して、貫禄を見せたのが、アリスインアリスのメンバーたち。普段から演技、歌、ダンスとさまざまなことにチャレンジしているだけのことはあり、この日も殺陣やガンアクションを含めて終始舞台を駆け回り、周囲を引っ張っていった。

吸血鬼バイツを倒す為に、日本にやって来た「クルセイダ―」コートニー役の大塚愛菜。

アリスインアリス　鶴田葵（左）と高橋明日香（中央）。

　物語は、人間対吸血鬼という単純な勧善懲悪のストーリーではなく、それぞれの立場や思惑、複雑な感情の入り交じったもので、最後までハラハラドキドキしながら見られるエンターテインメントとなっている。どの役に感情移入するかによって見方が変わるが、熱く時に切なく生きる女性たちの美しさに、自然と目が潤んでしまう瞬間すらあった。

吸血鬼バイツは、「ドナー」の特殊な血液が込められた弾丸でのみ倒す事が出来る（写真は、ドナーの一人、君島えり役の夏目愛海。舞台は初めてながら好演していた）。

　公演は6月30日の休演日をはさんで、7月5日まで続く。チケットの購入方法など、詳細はアリスインプロジェクトの公式サイトまで。
（取材・文／矢口明）

■アリスインプロジェクト公式サイト
http://alicein.info/

御船彼岸子役の高橋胡桃（左）とハイネ・アドラー役の船岡咲　（不死身と思われた吸血鬼バイツも……）。

シングルキャスト　左から中村まい、荒木未歩、船岡咲、高橋胡桃、加藤智子、大塚愛菜、木下結愛、AYASA（敬称略）。

アリスインアリス　左から、鶴田葵、宮島小百合、高橋明日香、花梨、相田瑠菜（敬称略）。

ダブルキャスト（月組）　左から、高橋唯、大沼采奈、すずきぺこ、安藤彩華、幸野ゆりあ、川島愛里沙、夏目愛海、葉月えりか、坂井古都（敬称略）。

【あらすじ】
　千年王国を夢見て、優秀な人間を仲間にする旅を続けるバイツ（吸血鬼）・彼岸子は、映画で見た女優、桜子を気に入り、日本にやってくる。厚生省異端審問課はバチカンから情報を受け取り、桜子の元にドナー・神酒を差し向ける。桜子を探し出し、千年王国の夢を説く彼岸子。桜子を保護し、彼岸子たちを狩る神酒。彼岸子の理想を許さないバイツの貴族種、ハイネ。更に､バイツを根絶やしにする為なら人間すら犠牲にする､バチカンから派遣された戦士コートニー。桜子を巡る戦いは混戦の様相を呈する。それぞれの思いをかけて戦う少女たちの運命を巡る物語。

【公演日程】※終了済の日程は除く
7月1日（水）19:00（月組）
7月2日（木）19:00（星組）
7月3日（金）13:00（月組）・19:00（星組）
7月4日（土）12:00（星組）・18:00（月組）
7月5日（日）12:00（月組）・17:00（星組）

【スタッフ】
演出：まつだ壱岱　脚本：細川博司　音楽：松ヶ下宏之　照明：村山寛和(マーキュリー)
美術：門馬雄太郎　舞台監督：高島紀彦(ASSH)　演出助手：すずきぺこ
殺陣指導：鵜飼主水(ASSH)　BGM提供：永井カイル　音響：大石和洋
衣装：西田さゆり/akane/Makoto OSADA　振付：Ayano　小道具制作：麻草郁
ヘアメイク：青山亜耶　デザイン：二郎松田　スチール：山本匡絋　HP：小和田明
票券：島崎翼　音響・制作協力：アンデム/藤岡真由美/古瀧美緒/ASSH/バンタムクラスステージ オフィスAdaD/MAGMA/Studio K’z
企画：鈴木正博　プロデューサー：美濃部慶　制作総括：青柳 一夫
制作：アリスインプロジェクト　製作：舞台「魔銃ドナー」実行委員会

 
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