あっけらかんとした彼女が「いろいろ心配」になったのは、常連客と恋仲になった瞬間ではなく、勤務先のSMバーに偶然ファンが来店した時だったそうです。自分のプライベートに踏み込まれたことよりも、「アルバイトや恋人のことをバレてはいけない」と思った自分に焦ったそうです。
結局、「SMバーで会った人同士のモラルというか、それで内緒にしてもらった」後も、その時の焦りは消えず、地下アイドルを続けたい自分の気持ちに気付いてしまいました。思えば、若さや性別や露出で稼げる自信がついたのも、ライブでファンから歓声をもらったおかげだったということにも。
それでも、地下アイドルでいたい気持ちが、ファンの人に申し訳ないと彼女は言います。しかし、若いうちにできるアルバイトも、常連客と女として幸せになりたい願望もあり、いまはどうしたらいいかわからないのだと言いました。
私も話を聞くことしかできず、解決の糸口は見つけられないまま、彼女の背中は今夜も繁華街へ消えていきました。
★姫乃たまの「耳の痛い話」では、読者の皆さん(地下アイドルの皆様、運営スタッフの方々、アイドルファンの方々)からのお悩みを募集します! 姫乃たまがインタビューをさせていただき、当連載にてご紹介させてください。
●姫乃たま
1993年2月12日、下北沢生まれ、エロ本育ち。地下アイドル/ライター。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで開始した地下アイドルを経て、ライター業を開始。アイドルとアダルトを中心に、幅広い分野を手掛ける。以降、地下アイドルとしてのライブ活動を中心に、文章を書きながら、モデル、DJ、司会などを30点くらいでこなす。ゆるく、ながく、推されることを望んでいる。
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アルバイト先の「SMバー」にファンが……バレることへの恐怖が気づかせたアイドルという立場への執着心のページです。おたぽるは、人気連載、アイドル、アイドル&声優、メイド喫茶、地下アイドル、姫乃たま、姫乃たまの耳の痛い話、パンチラの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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