姫乃たまの耳の痛い話 第22回

自分を捨てたバンドマンを見返すためにアイドルに……「女としての魅力」とは何かを考えさせられた日

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛〜い”業界事情をレポートします。

150228_himeno.jpeg誰かを見返すためって……どうなのかなあ?

 地下アイドルになった理由として、建前はともかく、「憧れのバンドマンと同じライブハウスに出演したかったから」という本音をしばしば耳にします。実際に念願かなった地下アイドルの子も、何度か目にしました。好きなバンドマンのブログに載っている楽屋の写真と見比べて、「同じ場所!」と、はしゃぐ姿を見ていると、地下アイドルになるきっかけも、人それぞれだなあと思います。そして無邪気な彼女たちのケータイに写る男の子たちは、一様に髪が長く、女の子のように細い体をしていました。

 ヴィジュアル系と呼ばれる彼らは、意外なことに地下アイドルとのゆかりが深いです。外見やキャラクターを重視しながら音楽活動をする点が、似ているせいかもしれません。この活動方針のせいか、双方ともライブチケットの相場が、他ジャンルのミュージシャンに比べて高い傾向にあり、これによって経営を保っているライブハウスもいくつか存在しています。運営のノウハウが似ているため、実は母体がヴィジュアル系の事務所という地下アイドルの事務所もあります。

 先日私が会った女の子も、“ヴィジュアル系に近いジャンルという認識”から、地下アイドルの世界に飛び込んできました。

 彼女の第一印象は、「つかみどころがないな」でした。何にも期待していない感じがするというか……。それは、彼女が子どもの頃から、容姿の整った妹の陰に隠れていたせいかもしれません。周りの大人からの姉妹に対する扱いは、「妹のほうが年下だから」という理由だけにしては、差がつきすぎていました。思春期を迎えて女らしくなり、普通に恋愛をするようになった妹は、もう別の生きもののようでした。

バンギャルちゃんの日常

バンギャルちゃんの日常

この中から生まれたアイドルもいる……?

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