第1ステージもクリアできない人が続出!?

自衛隊が“防衛予算”で公式リリースしたゲームアプリ『自衛隊コレクション(Jコレ)』が“激むず”で話題

150319_jkore01.jpg『自衛隊コレクション(Jコレ)』のホーム画面。

 自衛官募集のポスターにAKB48を起用したり、テレビ局とタイアップしてお見合い企画をゴールデン枠で放映したりと、ほかのお役所とは広報戦略で一線を画す防衛省が、3月18日にスマートフォン用の公式ゲームアプリをリリースした。その名も『自衛隊コレクション(Jコレ)』だ。YouTubeの自衛隊公式チャンネルには、同アプリ宣伝用として、戦闘機や戦車、護衛艦が登場する陸海空自衛隊別の紹介動画もアップされており、防衛省の“本気度”がうかがえる。

 防衛省は、これまでにもクイズに正解すればお好みの海上自衛官に投票できる『Mr.&Ms. JMSDF』、自衛官アバターに自分の顔を合成できる『キミにエールAR』、戦闘機の爆音や起床ラッパの目覚まし時計『JASDFアラーム』、海上自衛隊独特の敬礼を習得できる『SALUTE TRAINER~敬礼訓練プログラム~』などの“公式”アプリをリリースしてきた。

 そんな中、今回防衛省が満を持して送り出した『自衛隊コレクション(Jコレ)』を早速試してみた(3月19日にはiPhone版もリリース)。

 ゲームの説明には「指一本でカンタン操作!」と書かれているが、実際に遊んでみると、難易度が非常に高いことがわかる。その証拠にGoogle playのレビューには、「激むず!」「難易度高すぎて1ステージもクリアできない」「初見でクリアできる人いないでしょ」「鬼だわ」などと、ユーザーの嬉しい悲鳴が書き連ねられている。

150319_jkore02.jpgオープニングの一部。このフィギュアたちが、留守中を守ってくれる。

 ゲームは、自宅に飾ってある「自衛官フィギュア」が留守中の一軒家で動き始めるところからストーリーが始まり、プレーヤーは5つのステージ(ミニゲーム)で構成されるミッションをこなしていく。

 まず、第1ステージで陸海空自衛隊のどれかを選択すると、以降のステージでプレイする自衛隊は自動的に選択される。インストール後に遊べるミッション「守れ!家庭菜園」では、陸自だと匍匐前進、海自だと護衛艦、空自だと戦闘機で障害物を避けながら、時間内にゴールを目指す。ステージをクリアすると三段階評価され、最高評価だと「装備品画像」などのコレクションを獲得できるらしい。「らしい」と曖昧な表現にしたのは、ゲームが難しすぎて、筆者は第1ステージもクリアすることができなかったからだ。

150319_jkore05.jpg陸自の選択ステージ。

 5つのステージをすべてクリアし、ミッション・コンプリートするためには、相当に遊び倒す必要があるだろう。腹立たしいことに、陸海空毎にキャラを動かす操作(タップ、連打、ホールド)も異なるため、アクションゲームが苦手な人は、第1ステージすらもクリアできないかもしれない。防衛省が満を持してリリースしたゲームを、単なる横スクロールのミニゲームだと舐めてはいけないのだ!

 この『自衛隊コレクション(Jコレ)』は、適度を超えた難易度、ステージクリアでカードを集めるガチャ的要素など、とてもお役所が片手間で作ったゲームとは思えない。現在公開されているミッションはひとつだけだが、毎月ひとつの新しいミッションが公開されるという。このほかにも、自衛隊の21職種への適性を診断してくれるオマケ機能もあり、昨日はパイロット、今日は戦車兵、明日は潜水艦乗りか、と男心をくすぐってもくれる。

 防衛予算で作られた『自衛隊コレクション(Jコレ)』は、もちろん無料でアプリ内課金もない。納税者として、自衛隊リリースの激むずゲームを堪能しない手はないだろう。
(文/山野一十)

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