総務省だけでなく自衛隊や警察まで…官公庁で“萌えキャラ”氾濫中!!

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「総務省ICTツイート」のツイッターより。

　総務省のツイッターアカウントにおいて、アイコンやヘッダーデザインが“萌え化”したと、大きな話題となっている（外部参照）。今回、話題となっているのは、総務省のICT（情報通信）関連の情報を発信しているツイッター。認証済マークもしっかりとついている。2014年1月28日に開設された同アカウントだが、2月10日に現在のデザインに変更したところ、ネットニュースなどがこぞって報じたことで、フォロワー数が3000人を越えるなど、一気に話題となった。

　こうした官公庁が“萌えキャラ”を起用するのは、昨今珍しいことではなくなってきている。12年には、観光庁の公式ウェブサイトにアホ毛の生えた女の子キャラが登場。官公庁が抽出した調査対象地域の観光産業関連の事業所に対する調査をまとめた「観光地域経済調査　パンフレット」の表紙を飾っている（外部参照）。

　ほかにも、今年1月には自衛隊岡山地方協力本部の公式HPにて、『ストライクウィッチーズ』などで知られる島田フミカネ氏デザインの3人娘が登場する始末（こちらは動画まで作成！）。自衛隊岡山地方協力本部は、11年に自衛隊の説明として、かなりギャグ成分が多めのウェブコミック『ジエイのお仕事』を公開して、話題となっていた（外部参照）。自衛隊は岡山地方協力本部だけでなく、徳島地方協力本部が11年に作成した自衛官募集のポスターで、「今どきの萌える就職先」というキャッチコピーと共に陸・海・空をイメージした美少女キャラを起用。さかのぼって10年には、徳島県の地域活性にも一役買っているアニメ制作会社「ufotable」が手がけるという力の入れようだった（外部参照）。

　美少女キャラだけにとどまらず、さらに異色どころとしては、長野中央警察署が挙げられる。昨年12月に誕生した同署のイメージキャラクター、中央署のおにいさん・穂苅士朗と中央署のおじさん・手塚衛は、端正なタッチとそこはかとなく漂ってくるBL臭で大きなお姉さま方を中心にバカウケ（外部参照）。“萌えキャラ”だけでなく、女性ウケするキャラクターの登場は、新たな流れを生みそうだ。

　担当者の趣味としか思えない、こうしたキャラクター起用だが、ネットでは「日本はじまった」「かわいい」と概ね好評のよう。こうした施策は軒並みネット民の興味・関心を引きつけている。「クールジャパン」を推進する経済産業省も、09年にインターネットのセキュリティを啓蒙するアイドル“セキュリーナ”を生み出した際に話題となった（外部参照）。この波に乗って、各省庁が“萌えキャラ”を作り出すかも？
（文／中目黒日向子）