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震災を経て、注目を集めるボードゲーム――初心者も楽しめるイベントに潜入！

編集部

2015.03.11

ゆるーく楽しむ夜のボードゲーム会

　この会を主催したきっかけをだてあずみ。さんに尋ねてみると「東日本大震災以降、世の中全体が電源に頼らないアナログなものにシフトしていっていると思うんです。私の場合、もともとボードゲームは好きだったんですが、もっと普及させたいと思ったきっかけは大震災でした。機械は便利ですけど、人とはやっぱり面と面を向き合わせて接していたいんです」と語った。その一方で、「実は私、極度の人見知りなんです。ほかのボードゲームイベントに行く時も、人の輪に入れなくて、結局何もせずに帰ってきてしまったりするんですよ。だから、ここに来てくださる方たちには、寂しい思いはしてほしくありませんし、ボードゲームが楽しいと知ってほしい。ほかのイベントとうちの大きな違いは、初心者さんのケアだと思っています」と熱のこもった声で話してくれた。

　そんなだてあずみ。さんが今後目指すのは、「女子にも楽しめるボードゲームイベントの開催」。「ボードゲームは日本でもブームになりつつありますが、まだまだ世界の比ではありません。特に女の子はボードゲームの存在を知らない子も多いですし、ボードゲーム業界自体、女子は少ないんです。女の子に強力プッシュできる会を作りたいです」と、展望を語ってくれた。そして、まだボードゲームを知らない人へは「何事も新しいことを始めるのはハードルが高いものだと思います。何か始めたいけど、何を始めればいいかわからない人は、一度ボードゲームをやってみてください。ゲーム自体ももちろん面白いですが、そこに集まる人たちとのコミュニケーションが、いい刺激になるはずですよ」と力強いメッセージを残してくれた。

だてあずみ。さんと参加者でゆる～くぱしゃり。

　ボードゲームといえば、『人生ゲーム』と『オセロ』と『モノポリー』。それも悪くないが、世界にはまだまだ知らないボードゲームがたくさんある。人と関わらず自分の世界で完結できる電脳世界は楽だ。しかし、人との関わりの中にある面倒で愛おしい喜びを味わってしまったら、便利すぎる世界はきっと色あせる。体も電源もOFFにして、ゆる～くシナプスだけON。夜だけ開く大人の社交場へふらりと出かけてみれば、忘れかけた心地いい一時がきっと手に入る。