【アイドルオーディションの裏側】「遅刻する子はかわいくても不採用」　運営が見ている候補者の行動とは？

編集部

・アイドルカレッジ

2015.02.10

――伊豆原ももさん、小笠原彩乃さん、戸沢舞さんを選んだ決め手はどのようなものだったのでしょうか？

M氏　小笠原彩乃さんは、1年前からアイカレのオーディションを受けていましたが、私たちはまったく相手にしていませんでした。しかし、今回のオーディションでもう一度チャレンジするということになったんです。やはり1年間、地元の静岡から通っていたところは、本当にやりたいという気持ちが伝わってきました。SHOWROOMでのファン投票は、最終的には順位を落としましたが、途中経過は高順位をキープしていて、ファンへのアプローチも上手かったので、この子はメンバーになってもお客さんを掴めることができると思い決めました。

O氏　彼女は何回もオーディションを受けにきていましたが、やはり最初は太っていたということもあって落としていました。また、この仕事は東京に住まないとできません。ちょうど高校3年生だったので、卒業してからもまだやりたかったらこのオーディションを受けるように勧めたら、応募してきたんです。まだまだ痩せる必要もありますが、何回もオーディションを受けにくることに意欲を感じますし、今回、ファンの目にも触れて、その中で評価を得られたのだと思います。

――戸沢舞さんについてはいかがですか？

O氏　14歳の彼女は“年齢”という要素が強かったですね。アイドルカレッジの将来を考えたとき、若いメンバーを入れたいというのがあり、3名の中学生候補者の誰かを上手くメンバーにできたらというのもありました。その中で、戸沢さんはアピールや歌が上手だったと思います。

M氏　実は歌のテストは別日にプロデューサーとカラオケボックスで行っていました。

O氏　やはり歌唱力は大切なので、場を設けさせてもらいました。その中で、戸沢さんはスタッフの中で歌の評価が高かったというのがあります。

M氏　最後のメンバー投票でも、戸沢さんが一番票を集めていたんじゃないでしょうか。

O氏　若い力と一緒にやりたいというのが、メンバーの中にもあったと思います。後は伸び代ですよね。メンバーから見ても、いいメンバーは自分たちのライバルにもなりますが、自分を押し上げてもくれます。だから、歌えるメンバーを増やしたい。アイカレは歌が上手いメンバーとパフォーマンスが上手いメンバーにわかれていますが、アイドルである以上、歌をレベルアップさせていくことは大事なことです。どんな曲でも上手い人が歌うと、まったく印象が変わりますよね。歌のレベルを上げたいというのが彼女が採用された理由です。

――伊豆原ももさんはいかがですか？

O氏　彼女は最後に応募してきた子でした。最終審査の公開オーディションでもアイカレの曲を知らないと言っていましたが、こういう子も逆にいていいのかなと。

――彼女は、会場でのファン投票でも一番アピールしていたように思います。

O氏　周りが見えているんでしょう。それは大事なことですね。

■時間を守れない子は、いくらかわいくても採用は厳しい

――では、オーディションに落ちた子たちは、どんな理由で落ちたのでしょうか？

M氏　まず、レッスンを含めて何人か必ず遅刻をしてくる子がいました。最終オーディションにも遅刻をしています。今回はイベントとして行われたので受けさせましたが、そうでなければ次は呼ばなかったですね。時間を守れない子は、いくらかわいくても採用は厳しいです。

O氏　遅刻は審査以前の問題です。仕事の場合、例え電車が遅れたとしても、それを見越して早く来なかったということで終わってしまいます。仕事になると、遅刻をした子はその先二度とその現場に呼ばれないということが多いので、最初から厳しくしてあげないと結局みんなが損をするだけなんです。事務所のイメージも悪くなり、ほかのメンバーにも影響してしまうので。そういう点では、遅刻や挨拶は体育会系並に厳しくしています。だから、最初に遅刻をされてしまうと、どうしても評価ができなくなってしまいますね。

――遅刻者以外の候補者は、どのような理由で落ちたのでしょうか？

O氏　今は即戦力の子を探しているので、そうでない子を落としました。だから将来性はあると思います。落ちた子たちには、アイカレはオーディションをよくやっているので、本当にアイカレに入りたいのであれば、また応募したときに再び評価すると伝えています。せっかくSHOWROOMでファンができた子もいますし、そのファンはアイカレファンなのでアイカレに入ればそれが活きますからね。半年後や一年後に力を付けてきた子は大歓迎です。