2020〜2024年にはなくなる?

「あのほどよい規模感はほかにない!」ハロプロファンの聖地・中野サンプラザ解体に勝手に思いを馳せるオタたちの声

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 中野サンプラザと言えば、1973年に開業して以来、中野の顔となるビルである。

 しかし昨年、2020〜2024年をめどに、解体する計画があると報道された。

 このニュースに最も過敏に反応したのは、おそらくアイドルファンだと思う。『音響家が選ぶ優良ホール100選』にも選ばれている、コンサート会場は、「アイドルの聖地」とも呼ばれているからだ。

 コンサート会場は他にもいろいろありそうなのに、なぜ中野サンプラザが聖地と呼ばれるのだろうか? ハロープロジェクトを熱心に応援するファンのひとりに話を聞いた。

「中野サンプラザは規模がちょうどいいんですね。客席は2222席なんですが、どの席からも双眼鏡なしで見ることができます。横浜アリーナや日本武道館では大きすぎて、席によってはアイドルが豆粒ほど小さく見えてしまいますし、ライブハウスでは椅子がないので、2時間立ちっぱなしで鑑賞するのは体力的に厳しい。中野サンプラザがちょうどいい大きさのホールなんですよ。

 そもそも、2000人前後の客席を持つホールって実はあまりなくて、あえて言えば渋谷公会堂だったんですは、こちらは今年取り壊される予定なので代わりにはなりません。ハロープロジェクトはポイントになるコンサートの多くが中野サンプラザで開演されていますから、『解体されたらどこでやるのだろう?と心配するファンも多いですね」

 ほかにも、中野サンプラザは、交通の便とてもよく、宿泊施設や食事が取れる場所も近くにあるなど、とてもメリットが多いホールなのだという。

「ハロプロは、1月と8月にモー娘。やBerryz工房など、すべてのユニットが一堂に会してコンサートをするんですよ。ファンの多くは、好きなメンバーのカラーのTシャツを着て応援します。で、その時には中野サンプラザの前の広場にオフィシャルのテントが建てられるんですけど、公演が終わると汗だくになっちゃうので、みんなそこで着替えるんですよ。夏のコンサートの時なんて、まるで野戦病院みたいな雰囲気になりますね。人によっては、1日3ステージ見ますから、命がけです(笑)。

 実は僕、マノフレ(真野恵里菜のファン)でして。個人的には、2年前にサンプラザで行われた真野恵里菜ちゃんのハロプロ卒業ソロコンサートが思い出深いですね」

 中野サンプラザでのコンサートはとてもアットホームで、アイドルたちがが中通路に降りてきてダンスを披露したり、時には2階席まで来ることもあったという。長年、ファンを続けてきた人にとっては、中野サンプラザがなくなるのはとてもさみしいことなのだ。中野サンプラザの取り壊し後、コンサートホールができるとは限らない。解体の日が近づくにつれ、ファンの悩みは深まるばかりである。

 ……と、どうしても中野サンプラザを語る時には、アイドルコンサートが中心になってしまうが、中野サンプラザ内には、コンサートホール以外にもさまざまな施設が入っている。

 インターネットカフェと、ホテルは、地方からコンサートに来たアイドルファンには便利な施設だったらしい。

 スポーツ施設としても、ボーリング場、テニスコート、プール、フィットネススタジオが入っている。テニスコートが入っているビルは都内にはなかなかないだろう。

 そうそう、あまり知られていないが、中野サンプラザの6階には結婚式場も入っている。世間的にはあまり知られていないと思うが、僕は個人的に、とてもよく知っている。

 なぜなら、僕自身が中野サンプラザで結婚式を挙げたからだ。

 昔ながらの結婚式場で、悪くはなかったが、最低価格のプランではあまりにそっけないため、いろいろとオプションをつけているうちに、そこそこ高くついてしまった。今はもっと安いプランができているかもしれないので、中野で結婚式したいぜ!! と思っている人はぜひ調べてみてほしい。

 中野サンプラザ前広場もまた、成人式の集会場所になったり、お祭りで露天がずらりと並んだり、さまざまなイベントに使われてきた。地元の人にとってもなくなってしまうのは、とても寂しい施設なのである。

 ちなみに僕は、すぐに離婚してしまったので、あんまり思い入れはない。あしからず。
(文/村田らむ)

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