【今週の弱ペダ】「第14話」~巻ちゃんママの総北ひよこ幼稚園~『弱虫ペダル GRANDE ROAD』腐女子的レビュー

――今年も腐女子の“トライアスロン”がやってきた! 今夏に最終回を向かえた『Free!-Eternal Summer-』に引き続き(?)アニメ2期となる『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放送開始。そんなことで、今回もやってしまいます!! 『弱虫ペダル 』腐女子的レビュー!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
ROAD.14「最後の作戦」

1501_pedal_14r.jpg弱虫ペダル GRANDE ROAD公式サイトより。

■前回までのあらすじはこちら

 迂闊にも先日サービスがスタートしたオンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』にハマり、「小野田くんは短刀かな……」などと考えてやまない軽率クソ腐女子みきぽです。巻ちゃんは太刀かな。細いけど。

 いよいよゴール前20km、クライマックスも近くなってきた14話! 総北高校(以下、総北)・田所の激走により一度は差のついた箱根学園(以下、箱学)に追いつき、総北の鳴子は田所への恋心を自覚し(←さりげなく公式のようにホモをねじこむ)、いよいよ勝負は山道へ。

 真波・東堂をアシストに、福富が飛び出す箱学。一方、総北の金城はここで故障していた膝が痛み、ペダルを踏み込めなくなってしまいます。けれど仲間たちが繋いでくれたレースを捨てるわけにはいかない……金城は痛みに苦しみながらも巻島を連れて飛び出し、“運命”に逆らおうとします。絶対に諦めない男・金城。しかし巻島が前に出たところで、金城の左膝は完全に動かなくなってしまい……。

 寒崎兄の意味ありげな膝サポーターといい、『黒子のバスケ』の木吉鉄平といい、スポーツ漫画の主人公がいる高校のエースは膝を怪我しなきゃいけない運命でもあるんですか……! 金城、3年間頑張ったのに辛すぎ!! 何でスポーツマンガってこんな苦しまなければならないのか! 総北次期エースの今泉、気をつけて。次は君かもしれない……のか?(笑)(笑ってる場合じゃない)

 今まで繋いできたものが自分のせいで途絶えてしまった。肉体、運、そしてすべての意思を使っても“王者”箱根学園には勝てなかった……不甲斐なさに金城が足を止めそうになる頃、昨日のゴールスプリントで金城が膝を痛めていたことに気付いていた福富はあえて東堂に「全速力でゴールまで行け」とオーダーを出します。それがせめてもの総北の手向けになると言われ、異変に気付いた東堂も、巻ちゃん一人では箱学に勝てないことを受け止めて加速。

 王者とは言え、福富ばかりが意識してるように思えた関係でしたが、金城もずっと箱学を最高のライバルだと思ってたんですねちゃんと……(失礼)。福ちゃんにとってそれは一番うれしいことだろうなぁ。だから忠義を尽くして、不運も過去も受け入れて自分は自分のゴールへ向かう。福金のことを考えてると悟りが開けそうになります。おおブッダ、スーパー仏様金城様。

 不運を受け入れ、すべてを諦めかけた金城。しかしそこで「望みを捨てるな」という声が頭に響きます。その湧き上がるようなプレッシャーに肩を叩かれて振り返ると、そこにいたのは……主人公・小野田坂道!! 小野田の「大丈夫ですか? あ、頭痛いんですか?」という気の抜けた一言。そして鳴子と今泉の「ワイは止めたんスよ! 集中しとるだけだって……」「お前は『うんこを我慢してるんや』って言ってたじゃないか」というコント。う、うんこ! 今泉くんがうんこって言った!!(爆笑) あのクールぶりながら熱しやすく折れやすく、友達のいない今泉くんが! 鳴子の真似でもしないとなかなか聞けないんじゃないでしょうか……しかも棒読み。完璧に真似るのはキャラが許さないんでしょうか、かわいいなもう!(笑)

 インターハイ初日、緊張感に倒れかけた小野田を支えた金城が「お前が倒れたら俺が支える。だがもしほかの奴が倒れたら、お前が支えろ」と言っていたことを、そのまま実行しようとした小野田。そこで初めて金城は、自分があんなにも伝えようとしていた“6人で1つのチーム”という支え合いの意思を思い出し、後輩がしっかりそれを受け継いでいたことを知ります。そして絶望から立ち上がり、小野田・鳴子・今泉に「俺達総北は勝てると思うか?」と聞きます。箱学と離され、今まで何度も戦いどれほど強いかを思い知ったチーム相手に……。3人の答えはもちろん「はい!」「当然でしょ!」「絶対に!!」。

 そして金城は最後のオーダーを“変更”します。ゴール前20kmのこの場で。絶対に完遂しろ、と伝えられた言葉に、小野田たちはようやく金城の不調に気付きます。金城のオーダーは「巻島とともに山を登れ、そして誰でもいい。このジャージをゴールに、誰よりも早く叩きこめ!!」。箱学最強の布陣に、持っていけるものは金城と田所の想いだけ。けれど、想いを繋いできた総北ならチャンスは必ずある……金城は今泉に「成長しろ」、鳴子に「派手に目立ってこい」、小野田に「今までやってきたことをそのままやればいい、俺達の3年間、巻島を頼んだぞ」と言い残してレースから離脱します。“絶対に諦めない“チーム総北の魂を預けて……。

 もうここ三週間ぐらい普通にアニメ『弱虫ペダル』で泣いてる……熱すぎて泣いてる……。金城の送り出しが本当に一人ひとりをしっかり見てなければ言えない言葉ばかりで、本当に全員を大切にしてたんだなと……。巻島には何も言わないのも信頼を感じる。何より小野田! 巻ちゃんも小野田を「一つのことを必ずやり遂げるやつ」って言ってたけどホントそれ、この健気で揺らがない強さ!! まるっきり自転車の素人だけど、どこに行ってもちゃんと頑張れる子なんだろうなと思うともう惚れていい? 腐女子やめて小野田くんに恋する女子になっていい……?(錯乱)

 1年を引いて「オレはイレギュラーが得意なんだ!」と走りだす巻島。残されて自転車を降りた金城。なぜこんなところで……と悔しがる一方、まだ山の手前だったから想いが繋がったのかもしれないと、自分の役目はすべてやりきった表情でゴールを見上げます。その山を先に走る福富も、山のふもとに追い上げてきた総北の姿を見つけます。巻島一人を出すかと思いきや、一番重要なゴール前にインターハイ経験のない1年を土壇場で入れてきた金城の策。チームをまとめていた金城がリタイアしてもなお引き継がれる“6人”の形。

 巻島の「箱学追うぞォ!」の一言で、小野田が巻島たちを引いて走り出します。一方、金城のリタイアを確認しようと振り返る鳴子。それを今泉が「前に進めばそれでいい!」と格好よく止めます……が、お前が何度もメンタルやられてリタイアしかけたことは忘れねーぞ!!(笑) 今泉、自分の問題を一人で抱えるとす~ぐ折れるのに、チームと仲間のことになると異様に強いのな……。全体を見渡す才覚があるのか、はたまたライバルの京都伏見(以下、京伏)・御堂筋が近くにいないから調子に乗ってるのか(笑)。

 そしてさらにその後ろ、パワーバー片手にのんびり走るのはレースを脱落した箱学の新開。総北のラストクライムを見送りながら、今泉の「総北はしつこいっスよ」という言葉を思い出していました。そこに田所が追いつき、先ほどのスプリントを「いい勝負だった」と健闘をたたえて握手。新開が田所を「迅くん」って呼んでいるんですが、一体いつの間に名前呼びするまで仲良くなってたのこの二人……。田所は「新開」呼びなのに(笑)。箱学・荒北の例を見るに、新開は気を許すと名前呼びになるようなので、やっぱり田所の走りを見て惚れたか!? モテテクによくある「下の名前で呼ぶと距離がグッと近くなる」を実践中!? さらにパワーバーをくわえてちょっと開いた口元……アカンよ、田所っち、この人すぐBL空間作っちゃうんだよ! 手なんか握らせたら出会って3秒でホモだよ~~!!(興奮)

 しかし鳴子のツンデレアタックも、後輩の手嶋と青八木のラブコールも、さらに新開の名前呼びすらあっさりスルーする。それが田所っち。BL空間ならず! 走りながら、総北の勝負を予想外だと言った新開に対し「箱学にとっちゃゴールは守るモンだろうが、俺達にとっちゃいつだってゴールは切り開くもんだからな!」と熱く胸を叩きます。こ、恋に落ちる音がした~~!! 新開が恋に落ちる音がしたよ……と思いきや、「寿一、わかった気がするよ」と独り言で福富に語りかけたので、やっぱり福新かもしれない(笑)。

 そんな熱い勝負の裏では、手嶋たちサポーターがゴールを待つために移動中。バンの座席に幹ちゃん・綾ちゃん・青八木が並んでいるんですが、完全にヒロインが3人(確信)。平坦の一切ない激坂を超え、文字通り雲の上まで登って登って辿り着く“頂上ゴール”を前に、総北1年の杉元は思わず、「か、勝てますかね、総北……」とポツリ。手嶋は「勝つさ!」と即答しますが、今日のために3年間努力を重ねてきたのはどこのチームも同じ。それでも最後に残って戦えるチームは一握りだけ……ようやくそこに食い込めたけれど、これからまた何人もリタイアするかもしれない。けれどチームメイトがやってくれることを信じて待つしかない。ゴールでまた会えることを信じて……。

 一方、ゴール争いこそなくなったものの、苦手な山登りが残っている田所と新開。パワーバーを補給しようとするもポケットがからっぽの田所に、新開が自分の分を一本渡して気合を入れます。なるほど、この気遣いがモテ男の惚れさせテクニック!! もとい、さっきまでガチガチに削り合うライバルとも、戦いが終わったら実力を認めて分かち合える美しいスポーツマンシップ……を、完全にホモとして見てごめんなさい(懺悔)。昨日の敵は今日のホモ、これスポーツマンガ腐女子の基本です。覚えてネ!

 実力差で言えば、完璧な布陣を揃えてきた箱学。新開に「作戦は?」と聞かれ、田所は「ねえな」と一言。金城が出られなかった段階でできることはやり尽くした、あとは成り行き。状況を読んでやっていくしかない……あまりにもギリギリでアバウト、けれど絶望はまったく感じない。けれどそれが、特に“あのバカ”にはいい。「箱学に追い付くと……?」と思わずマジになる新開に、田所は「うちには限界を知らない赤いマメツブがいるんだ」と不敵に笑います。こ、こ、このイケ彼〜〜!! あんな走り見せられてそんなん言われたら、鳴子頑張るしかないじゃないですか! この後を知ってる身だと、今から15話を見る胃と涙腺が痛すぎてつらい(撃沈)。

 そして先頭に追い付くため、鳴子が身軽な体を活かした“スプリントクライム”で登りはじめます。スプリントの勢いでグイグイ登る鳴子の姿に、スプリンターじゃなかったのか!? とざわめく観客たち。その視線を浴びて、鳴子はテンションを上げながら「ワイは浪速のスピードマン! 天才ロケッター、鳴子章吉や!!」……って自分で言ったよ! 登れる上にトークもキレる山神か!!(笑)けれどさすがにこの局面で“全力”を見せたことの意味に気付く小野田と今泉。鳴子の真骨頂、箱学に追いつくか……!?

 この後を知っているから、15話がつらい(撃沈二回目)。この場面で一秒でも長く走りたいだろうに、ゴール行きたいだろうに……三人でゴールするって夢を一番大事にしていたのは鳴子なのに!! 自分が“スプリンター”で、どうすれば一番役目を果たせるのかわかってて、真っ先に飛び出しちゃう鳴子、かっこよすぎやろ……。15話は、腐女子より乙女の自分が多めに飛び出してしまいそうな予感です(笑)。

 そして緊迫した本編とは正反対に、今回のCパートは福ちゃん大暴走。

 楽しそうに騒ぐ東堂ファンクラブの女の子たちを見つけ、東堂の“指差しポーズ”と、新開の必ず仕留める“バキュン!”を思い出す福富。新開は自分にプレッシャーをかけるために、東堂は女の子たちが求めているからするもの。「オーディエンスを楽しませるのも王者の仕事だろう?」と言われたことを思い出し、東堂を見習って思わず女の子たちを指さし「バァン!」……と言ってみます、が、持ち前の威厳ある顔とぎこちない笑顔に女の子たちは全力で逃げ!! ふ、福ちゃん落ち込まないで! 夢に夢見るJKにはちょっとレベルが高かっただろうけど、私のハートにはグッと来たよ! CV. 前野智昭のセクシーボイスで「バァン!」はかなりときめいたよ福ちゃん! だからできれば今すぐそれ荒北や新開の前で見せてあげてーーー!!!(腐女子)

 一方、公式MADは小野田のふしぎなおどりに引き続き、闇の波動に目覚めた金城さん。公式は中二病ブームなんでしょうか……(笑)。

【今週の私的見どころ!】
・チーム総北の絆と、それをずっと真ん中で支えてきた金城の熱い戦い
・そんな熱いレースの傍らで静かに展開される新開の甘いBL空間vsものともしない田所の恋愛勝負(?)
・本編とはずれますが、新開役の日野聡さんご結婚おめでとうございます!!

【今週のBL耳】
・迅くん!(by新開)(語尾にハートが3つは見えたぞ! 腐女子の目は誤魔化せねぇ!!)
(文/祭屋みきぽ)

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