【今週の弱ペダ】「第8話」~大天使チャリエルと野獣ガブリエルの出会い~『弱虫ペダル GRANDE ROAD』腐女子的レビュー

――今年も腐女子の“トライアスロン”がやってきた! 今夏に最終回を向かえた『Free!-Eternal Summer-』に引き続き(?)アニメ2期となる『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放送開始。そんなことで、今回もやってしまいます!! 『弱虫ペダル 』腐女子的レビュー!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
ROAD.8「アラキタ」

1411_pedal_8r.jpg弱虫ペダル GRANDE ROAD公式サイトより。

■前回までのあらすじはこちら

召されました。みきぽです。

 広島呉南工業高校(以下、呉南)の待宮に切り離され、ようやく利用されたことに気付いた集団。けど、先頭に追い付くため全力を使ったせいでもう追いかける体力がない……希望を失いバラバラなになる集団を見て、小野田は「あの人は雰囲気を悪くする人だ」と気付きます。しかし、先頭に向かって走る待宮はどこ吹く風。非道さをチームメイトの井尾谷にからかわれるも、「希望を他人に預けたりするけぇよ……あれは自業自得よ」と悪い笑顔で、ついに総北・箱学集団へ追いつきます。ところで原作でもアニメでもどんどん美しく伸びる巻ちゃんの髪、邪魔じゃないんでしょうか……(笑)。

 一方、初めて自転車で“悪意”をぶつけられた小野田は、狙われている仲間を思い出し、何が何でも待宮だけは絶対に行かせちゃダメだ! とペダルを踏みます。けれど、自分一人では追いつけない……小野田は覚えたばかりの“協調”を使おうとしますが、待宮に騙され、疲れきった集団に信用してもらえるはずもなく。気持ちだけが焦り、手当たり次第声をかける小野田。その中で、ある一人に鋭い目つきで睨み返され「てめぇ細メガネじゃねーか! 何ガンくれてんだコラァ」と吠えられ……その口の悪さに、ようやく彼が“箱根学園の2番の人”と気付きます。

出会い頭の威嚇に「僕の苦手なタイプだ……」とうなだれる小野田。

 はい、ここで注目! 腐女子界では男が男に「苦手」「嫌い」といったワードを使ったらそれは“フラグ”と判断します!! マイナス、だけど確実に意識している。これはその後キッカケがあれば普通より好きになる可能性があることを示しています。

 怖い、けど待宮をチームに近づけたくない! 小野田は追いつきたい一心で協調を頼みますがあえなく却下。“広島野郎”に二回も出し抜かれて怒り心頭の箱根学園(以下、箱学)の荒北は、小野田を置いて即座に加速。集団の隙間20cmをグイグイ抜けてあっという間に前へ出ます。あ、『アイ○ールド21』を思い出す……(笑)。一度目はスタート前にペースを乱されて集団の動きを想定できなかったこと、二度目はこのタイミングで呉南が出るとは思わなかったこと。荒北が集団コントロールに付くところまで想定して、何重にも罠を仕掛けた待宮の戦略もすごい……。

「あいつらは福ちゃんが作ったこの箱根学園っつーチームをコケにしやがったんだ!」と猛烈なスピードで追い上げる荒北、その後ろを小野田が必死で追いかけます。今までの努力でもチームの歴史でもなく“福ちゃんが作った”と真っ先に思う荒北、かわいい!
何とか追いついた小野田はもう一度協調を持ちかけ、また断られ。それでも小野田は懸命に「僕は、前に出るためならほかの人を裏切ってもいいみたいなあの人のやり方が、嫌なんです!!」と訴えます。同じことを思って、同じく先頭まで追いかけようとしている……荒北はその言葉に一瞬動かされるも、小野田の“策略”に免疫のない甘い見解にイライラ。小野田も怯えながら「追い付くためなら、僕は何でもしますから!」ともう一度願い出ます。

 あまりに純粋で捨て身な“お願い”に、荒北は怪しむことを通り越して呆れ顔。そしてふと、自分の好きな“福ちゃん”の姿を思い出し、不意に「お前には福ちゃんのことどう映ってる?」と訪ねます。彼氏の評判が気になるか!?(笑) 小野田は戸惑いつつも「一見怖いですけど皆さんに信頼されてる感じの、あの、かっこいいと思います……」と答えると荒北は「当たってるよ。ついでに鉄仮面」と。彼氏自慢&ノロケか!!(笑) そして「じゃあ俺はァ?」とさらなる無茶ぶり。小野田は“怖い人”という真っ先に思い浮かんだ言葉を飲み込んで取り繕おうとしますが、早く答えろと怒鳴られて思いっきり「怖くて怖くて今にも食べられそうです!!」と思いっきり絶叫(笑)。荒北に「なら近寄らなきゃいい」と言われますが、小野田は先輩の巻島を思い出し「やりたいことがある時は、全力でできることで突破しろと言われましたから!」と真剣に向き合おうとします。

 先週から小野田かっこいいキャンペーンでしょうか……か、かっこいいよ、かっこいいのは小野田お前だよ! 惚れてまうやろ!!
そしてさっき出した「苦手はフラグ」があっという間に実証されていきます……(笑)。

 出した荒北の答えは「バカ正直な上に不器用だ、ロードレースに向いてねーよお前!」けど、“誰か”に似てるけどな……。と、自分にロードレースを教えてくれた福ちゃんをもう一度思い出します。……荒北、福富は本来ロードレースに向いてないと思ってるんでしょうか(笑)。福富はそれすら捻じ伏せるほど圧倒的に強い、けど、過去に大きな間違いも犯してしまった。でも小野田の言うとおり皆に信頼されてるんですよね。それはやっぱり自転車に対して純粋だからなんでしょうか、箱学……。

 荒北は小野田に「ノッてやるよ、協調」と手を差し伸べます。小野田は喜んで荒北を引きにかかり、そこへ一緒に飲まれて今までモブに徹していた箱学の真波も合流します。真波! お前は前に行ってろよ!! 一番先にわかってただろーが!!!(笑) 例により美しい顔で「やあ、坂道くん」と微笑み、何事もなかったかのように小野田の隣へ。こ、この圧倒的“BL力”と”天然力”……流されたのもありつつ、小野田が飲まれることまで察知して一緒に飲まれ、さらにそこから巻き返す自信も余裕であったと見るのは私の欲目でしょうか(笑)。

 そして三人体制になった小野田・真波・荒北は先頭に向けて走ります。先頭で予想以上にグイグイ回す小野田の背中を見て、荒北は「なかなかやるじゃナァイ!」と関心。さらに小野田から「全開で走っていいですか?!」と言われ驚いていると、後ろから真波が「彼、もっと回しますよ」と堂々の彼氏面(笑)。そして荒北はペダルが千切れるほど高回転な“覚醒”小野田の走りに引っ張られ、それに同調して“ニオイ”が変わっていくことを嗅ぎ当てます。荒北の好きな“獲物を追う獣のニオイ”を小野田が秘めていたと思いきや、もっと違う何か。ただ追いつきたいという一心で、敵を掻っ食ってやろうという“欲”がない。荒北はそれを「純粋なニオイ」と評します。そう、そうだよ、小野田はそうなんだよ荒北!(親から目線)

 コース取りもめちゃくちゃな素人丸出しの小野田に、荒北は「オメェ見ててイライラする走りだなァ!」と大口を開けてヤジりつつ「期待以上だ、“小野田チャン”!」と初めてギラギラした笑顔を見せます。呼び方も細メガネから小野田チャンに! “福チャン”と同様、荒北は認めたらチャン呼びになるの!?(笑) 次に引くのは真波。すっかり坂シャブ(※坂を登ってテンションが上がること。クライマーはみんな吸える)をキメた、もとい目を覚ました真波が走ると風向きが変わり、まるで風が真波を避けているかのように穏やかに。圧倒される小野田を見つめて「行くよ……」と吐息で囁く真波。BLかな?(困惑) 風に守られてメキメキ速度を上げる真波に、荒北も「オンオフが激しすぎんだよバァカ!」とちょっぴり動揺。真波は風と太陽の庇護を受けてキラキラと輝き、「今、俺……生きてる!!」と完全に“覚醒”した笑顔でグッと胸を叩きます。坂シャブって平坦でも吸えるんだね!?

 テンションの上がるままに走りぬけ「楽しいねぇ坂道くん! 坂ならもっと楽しいね!」とこの後の“勝負”を予期して真波が笑うと、小野田も大喜びで「うん!」と答えます。そんなラブラブ坂カップル……もとい1年生の様子を「なんだこいつら」と後ろで見つつ、荒北は昨日福富に言われた「真波が後方に沈むようなことがあったら引っ張ってやってくれ」というオーダーを思い出します。

 この地点でまだ真波のポテンシャルを知らなかった荒北は「新開ならわかる、あいつは使える男だ。(←さりげない新荒仕込み!)でも真波は……」と反発しますが、福富は頑なに「恐らく真波にはまだ覚醒していない部分がある」と言います。納得のいかない荒北をジッと見つめ「荒北、お前の運び屋としての力をわかって頼んでいる」と……。

 福ちゃん頼みごと上手いな……。これ天然かよ、天然の王様ぶりでこんな殺し文句を出してくるのかよ……そりゃみんな福ちゃん大好き箱学になるよ! 何この回想、箱学のママとパパ!?(錯乱) 金城が長男気質でカリスマ性で引っ張り上げる主将なら、福富は愛さずにはいられない末っ子型主将だなぁと思います。あの誰よりも強い“王者”福富から信頼されて期待されて頼られて、その純粋な気持ちに答えたくなる。挫けてもまた立てると信じたくなる……なんかもう待宮のペテン以上にずるいよ本物は!!(床パァン)

 覚醒した真波と小野田……予想以上にできるクライマー2人に押され、荒北は「見せてやんよ! 王者箱学のエースを過去何度もゴールへ運んだ、箱根学園ゼッケン2番の引きってヤツを!!」と前へ出ます。空気がピリピリと代わり、荒北に全力で引かれる小野田は圧倒されながら「空気が後ろに引っ張られる感じだ……」と下ハンドルを握り、体制を伏せて必死でペダルを回します。ガードが当たってもペダルが擦れてもお構いなしのギリギリのコース取りに乗せられ、周りを見る余裕もない小野田。初めて本物の“ゴール前争い”ができる人の走りを知り、そして同時に今日その荒北と争うことに気付きます。不安かどうかすらわからない小野田の気持ちを察してか真波が微笑んで何か言おうとすると、前には総北・箱学の集団が!

 ようやく見えた大事な仲間の顔に小野田も安心し、これで合流できる……と思いきや“野獣”荒北はそのまま横を走り抜きます。“全員がゴールできるわけではない”と言った金城を思い出し、「合流している暇はない……ってことですか?」と絶望する小野田に荒北は「バァカ! ニオってんだろ、臭いニオイが!!」と大口を開けて笑い、喰らいつきに加速します。「ウズウズするだろォ! 敵掻っ喰らってやろうってなァ!!」と瞳孔をカッ開いて“ゴール前”の獣の姿で激走する荒北。小野田と真波を連れ、一瞬にして目の前の呉南を捉えます。突然追いつかれ呆気にとられる呉南に“小細工してチョロチョロ逃げまわるドブネズミのニオイ”と挑発をかけ、狼狽える待宮の顔を覗き込み「俺が見たかったのはそういう顔だよぉ、待宮ァ!」と完全勝利宣言!!

 かっこよすぎるーーーー!!!!(卒倒) リアルに勢いよく机に倒れこみました。か、かか、かっこよすぎ……荒北&小野田ってペダルで一番かっこいいとかっこいいの男前ペアじゃあないか……死んでしまう……。福富と小野田に共鳴した荒北もまた、まっすぐで純粋な強い男なんだと思います。荒北、かっこいいよ!!

 ところで前半に言った男が男にマイナスとはいえ、ほかとは違う意識を持ったらそれは“フラグ”という腐女子界の常識……待宮と荒北にも、通用しちゃうよね!?(腐女子目) マイナスが大きいほど解決した時にはプラスに転じる、よく考えれば福富と荒北もそうだった……。フラグ乱立男の荒北、来週の活躍も楽しみです!!

 Cパートは、レース前に筋トレをする泉田の超セクシー・グラマラス・ダイナマイト筋肉ボディに引き寄せられ、思わずその“巨乳”にパイタッチどころかがっつり触りにかかるセクハラ待宮(笑)。泉田の暴漢に絡まれた処女のような反応……うっ、アブゥ!! しかし待宮、その扱いでいいのか!(笑) そして公式MADは、夜中に逢引していると窓に映るという“妖怪ペダル回し”の怪談……って怖! 普通に怖!! 思わず荒北も叫ぶ恐怖体験、ペダルの世界は夏の怪談ブームでしょうか(笑)。

【今週の私的見どころ!】
・御堂筋を「無口で口下手だけど、多分、間違ったやり方じゃないと思うんです」と表する小野田(大天使チャリエル)(今泉泣かされてんだぞ……)
・すっかり存在を忘れられて先頭と合流してるのかしてないのかすら謎っていうか位置的にそろそろ映らないと異空間を一人でワープしてることになる石垣(どこいったの……)

【今週のBL耳】
・「あなたしかいないんです!!」(by小野田)

(文/祭屋みきぽ)

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