【今週の弱ペダ】「第7話」~国道139号線 ヤクザとホモと、時々もっこす~『弱虫ペダル GRANDE ROAD』腐女子的レビュー

――今年も腐女子の“トライアスロン”がやってきた! 今夏に最終回を向かえた『Free!-Eternal Summer-』に引き続き(?)アニメ2期となる『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が放送開始。そんなことで、今回もやってしまいます!! 『弱虫ペダル 』腐女子的レビュー!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
ROAD.7「迫る、集団」

1411_pedal_7r.jpg弱虫ペダル GRANDE ROAD公式サイトより。

■前回までのあらすじはこちら

先週の放送からうっかり“モブ萌え”に目覚めかけています、みきぽです。

 IH3日目、先頭を目指す総北高校(以下、総北)の今泉は全力で箱根学園(以下、箱学)の新開を追いますが、“箱学のエース”の走りを前にときどき張りつくので精一杯。一方、新開は余裕で福富まで追いつき、福富の肩を叩きます。アイコンタクトで通じ合う夫婦ぶり!! 2人の間に言葉はいらない……中学からのコンビ、走りも“相棒度”も実力を見せつけてくれます(笑)。この慣れてる“密着感”が何だか色っぽくて……新開が、チームみんなのエースをわざわざ「俺たちのエース」と呼ぶところも“エースアシスト”への特別な愛と誇りですね!

 今泉もようやくエースの金城に追いつき前へ。金城がハードワークを終えた今泉を「上出来だ」と褒めると、今泉も超ドヤ顔で「オーダー通り逃がしませんでしたよ!」と嬉しそうな笑顔。エースの期待に応えた今泉、いつの間にか立派な“金城クラスタ”です。やったね、周りは福富を筆頭に強敵だらけだけど!(笑)

 今泉が一息つけたのもつかの間、新開が悠々と隣に並び「ここは先頭、最もゴールに近い場所だ。戦場だよ!」 と忠告をひとつ。チームを待つのも一つの策、けれど“明日のレースがない”今日は、先頭が逃げ切ってそのままゴールすることだってできる。すると箱学は一気にダンシングで加速!! 金城は狼狽えずに「やはり仕掛けるか、福富」と確信し、追いかけます。今泉も「戦えるところ見せろっつーんなら見せてやるよ!」と息も整わないままふたたび加速。唯一の1年生がよく頑張って……(涙)。

「やるねえ今泉クン」と笑う新開に息を切らしながらも「当たり前っす」と吠える今泉。豆腐メンタル(※メンタルが豆腐のように脆いという腐女子用語)すぎて忘れてたけど、今泉って本来こういうキャラだった(笑)。しかし新開は今泉を遊ぶかのように二度目のアタックを仕掛けます。そして根性で再び追いつく今泉を「見事なまでにしつこい」と評すると、今泉は「そいつがうちのチームカラーみたいすから」と挑発。そんな“総北の魂”を継いだ今泉に、金城は静かに笑います。

……なんだこの“新開×今泉”パラダイス!! エース&アシストの組み合わせとしか見てなくて気づかなかったよ、この血が燃えるような先頭争いとホモの種を!! あと今泉が「新開さん」って呼ぶのめちゃくちゃかわいい!(笑) 他校同士ゆえの距離感、同ポジションだからこそお互いの実力も苦しさもわかる同調と反発、ライバル意識!! それでいて1年と3年という立場もいいですね……わざわざ教えずに走り去ってもいいのに、新開が今泉をからかいながらも本気で勝負しているところに燃え&萌えます。今から始まる“二人の物語”が期待できる妄想の新星、コレクション追加です(笑)。

 一方、先頭を追う総北・箱学集団。なかなか追いつかず、箱学の東堂からすでに“先頭争い”が始まっているかもしれないことを指摘され、「チーム6人、僕ら、揃わないってことですか!?」と戸惑う総北・小野田。誰よりも早くジャージを届けるために、いつでもチャンスがあれば動く。本来、ロードレースはそうであるもの……。

 そして小野田は、昨晩のミーティングで金城に「全員を残す必要はない」と告げられたことを思い出すのでした。

 昨日の夜、旅館の一室。金城は部員全員を名指し「よくここまで来てくれた。ありがとう」と主将自ら頭を下げます。動けなかった田所を引いてくれた小野田、その後チームを引いてくれた田所、弱った今泉をチームで支え、その今泉は最後に完璧なアシスト。金城は「最高の仕事をした、全員が。かかわったすべてがあって、ここにこの6人が揃っている」とチームを讃え、そして最終日に向けて「振り向くな」と断言します。

“6人で一つ”を大切にし続けた金城の言葉に驚く1年生。ゴールのため、死に物狂いで他校が仕掛けてくる中、最終日はチーム全員が必ずゴールできるわけではないと。「今日のような救援はしなくてもいい。変化に対応し、ワンチャンスを逃すな」というオーダーにショックを受ける小野田。それに金城は「チャンスをつかんだ者は、置いていった者の“心”を積んで走ればいい。絶対に、その覚悟だけは忘れるな」と伝えるのでした……。

 高校で自転車競技部に入り、合宿を経て“走る覚悟”を知った小野田が、IH最終日にして“置いていく覚悟”を知る。6人が揃わないかもしれない、その寂しさと不安に心を痛める小野田に「お前、6人揃わないと寂しいなあっつー顔してるショ」と巻島がズバリ指摘。けれど「レース中ですので、決してそういうことではなくて!」とあわあわごまかす小野田に、巻島は「それでいい」と言います。「みんなと一緒に走りたい。オメーのそういうのは勝ち負けには関係ねえ、けど、意外にみんなの背中、押してんだぜ」と、巻島はいつもの不器用な笑顔で……。

 巻ちゃんか゛っこい゛い゛ぃ゛!!!! これが先輩だ、小野田を育てた母……じゃない、先輩だ!! 東堂も巻ちゃんに惚れ直したに違いない(確信)。走りはド素人だけど、誰よりも強い意志で、たった1つのことをやり遂げようとする小野田。その姿が鳴子を支え、田所や今泉や巻島を動かし、金城の意思を走らせる。総北、本当にいいチームだなぁ。スポーツマンガって何かと“主人公は最強”になりがちですが、小野田が純粋すぎて逆にすべての物語を回すべく遣わされた天使なんじゃないかと思えてきます(笑)。それにしても東堂と巻ちゃんで小野田の面倒を見てるの、どう見ても家族です。本当にありがとうございました。

 巻島に心を拾われ、笑顔を取り戻した小野田は「僕もチームの力になりたい!」と強く心を決めてペダルを踏みます。無理かもしれない、けれどできるだけ“6人”で追いつけるように。

 そんな回想を終えると、ふと箱学の泉田が後ろに張り付いていた京都伏見高校(以下、京伏)が消えていたことに気づきますが、荒北は「あの暗いやつとパチエモンかぁ!」と一蹴(笑)。辻と水田だよ!! と突っ込みつつ、自信がなくて思わずエンドロールを確認した私……。

 荒北曰く「俺らの速度に乗りきれずちぎれたザコ」の2人はその頃、箱学と総北の後ろで広島呉南工業高校(以下、呉南)の待宮が操る“大蛇集団”に追われていました。「こんな速い集団見たことないっすよぉー!!」という叫びを最後に京伏も集団へパクリ……。ところで先週から一度も出てないエースアシストの石垣クゥンはどこいった?(困惑)

 迫り来る大蛇集団の気配にピリピリする箱学・真波に、小野田が恐る恐る「どうしたの?」と尋ねると、真波は小野田に急接近。その胴体(肩じゃダメなのか!?)をがっちり抱き寄せ、「坂道くん……感じる?」と耳元で吐息混じりに囁きます。

……腐女子のネタじゃなくてマジで距離感近くない!?(困惑) 真波、画面に出てきた途端その場をBLにしていく男。特に相手が小野田か東堂の場合……。さすがの小野田もその距離に困惑して真波を引き剥がそうとしますが、真波は小野田にひっついて離れません(※公式)(※私の妄想じゃない)。

 小野田が逃げると、真波は顔を暗くし「後ろ」と一言。そして小野田はようやく、“ピリピリした空気”の原因を察します。真波が「荒北さん、すぐ来ますよ。ブワーッて、ほら……」と警告しますが荒北には通じず(笑)、けれど直後に荒北の“嗅覚”がそれを嗅ぎ取り、泉田の筋肉も思わずピクリ。そして巻ちゃんもクハッと笑いながら「こいつは正直、想像してなかった」とお手上げ……。

 その瞬間、後ろに見えたのは自分たちの後方にいた選手すべてを巻き込んだ大集団。道路を埋め尽くして走る彼らに総北も箱学も全力で逃げ出す中、荒北は集団の真ん中にあの“待宮栄吉”がいたことにいち早く気付きます。福ちゃんに因縁をつけてきた、いけ好かない奴……けれど、これだけの集団を連れてきた実力と今迫る危機は確か。「箱学と総北に食らいつけェ!」と待宮が命じるまま集団はますます加速。泉田が「このままでは飲み込まれます!」と叫ぶと、荒北は“福富のオーダー”に従い、即座に泉田を切り離し、東堂を連れて行かせます。そして自分は「この集団コントロールして遅らすゥ。おめーら是が非でも福ちゃんに追いつけェ」と……。

 福富に自転車を教えられ、福富をアシストし続けた荒北が……(号泣)。後続に残されたオールラウンダー、その役割の意味を一番理解しているがゆえに自分のやるべきことをやる、荒北、かっこいい、かっこ良すぎる!!!

 一方、総北は一人遅れてて集団の前ギリギリを走る小野田を鳴子が連れ戻そうとしますが、伸ばした手は最後の1cmが届かず、小野田は一気に集団の中へ。「全員が必ずゴールできるわけではない」……金城の言葉を思い出し、呆然と走る鳴子に巻島は「上がれ、引けっつってんショォ!!」と必死でオーダーをかけます。諦めきれない鳴子は田所に「オッサンは見捨てないっスよね!?」と掛け合いますが、田所は「鳴子、振り向くな」と、金城の言葉を借ります。先頭で誰にも見えないよう、後悔の涙を流しながら……。

 金城に追いつき、“勝つ”ために走る。田所が下した「振り向いたら総北のレースが終わる、小野田は置いていく!」という判断、その重さと覚悟を受け取った鳴子は、悔しさにハンドルを叩きつけながらも前へ出ます。総北を背負って引くため、ゴール前で誓った“3人でゴールする夢”と、小野田を残して……。

 集団の中、置いて行かれた小野田は、絶望しながら引き離されたチームを見送ります。みんなと走りたかったのに、力になりたかったのに……と今にも崩れ落ちそうなほど悔いる小野田。しかし集団にいた熊本台一の田浦に支えられ、この集団の行く先は先頭だと伝えられます。思わず「追いつくんですか……?」と弱々しく聞き返すと、田浦はこれまでの経緯を話し、自分がされたように小野田を集団の仲間へ入れようとします。そして“リーダー”の待宮を、「一見チャラ男ばってん、骨のある信用できる男たい」と紹介しますが、待宮は二人を一瞥すると「お前、ホンマに“モッてない”のぉ……」と半笑い。そして呉南の仲間をまとめて集団の前へ出ると「後は各自、リタイアでもしてくれや」と自分の作った集団から飛び出します。

 先頭まで行くんじゃなかったのか、とざわつく集団に「敵まで連れてく馬鹿がどこにおるん?」と心底馬鹿にしたように笑う待宮。待宮は追い打ちをかけるように「顔の悪ぃお前のためにもういっぺん言うちゃんる。エエ? わざわざ先頭まで敵をようけ連れてくわけないじゃろ!」とバッサリ切り捨て、「もう用済みじゃ」と“ポイ捨て”のジェスチャーをする待宮。それに小野田の心がざわめきます。

 チームメイトの井尾谷は待宮の走りを「ホンマにえげつないのぉ。女切る時と同じじゃ」と褒め、待宮は「情けかけたらかえって傷が深うなるんじゃ」と“独自の理論”で得意顔。「女の話っすか? レースの話っすか?」とチームメイトに囃し立てられ「レースよ、ま、モッとる男はモテるけどのぉ」と絶好調。「栄吉先輩はエグい、けどロードレースのやり方は正しい」「やっと走れるのぉ」とまとまる呉南は、三日目が始まって一度も全開で走っていない……あっという間に集団を切り離し、先頭に狙いを定めて走りだすのでした。今週はここで終わり!

 今週のCパートは、映画館でホラー映画を見ながらホラーな顔で「アブウゥウゥ!!」と叫ぶ泉田。本編のシリアス展開はどこいった!! 真波は爆睡、新開はパワーバーをもぐもぐ、泉田はまた何かが出るたびに叫んでは隣の荒北にどつかれ……何度も叫びを我慢するも、恐怖シーンに耐え切れず叫ぶとそれよりでっかい声で荒北の「うるっせえぇええ!!」が映画館に響き渡りました(笑)。そして公式MADでは、金城も同じホラー映画を見て無言で鼻水を垂らしていました……(笑)。アニメ公式さん遊びすぎ!!!!

【今週の私的見どころ!】
・新開vs今泉の一番エースをもり立てる“エースアシスト”の座をかけた戦い(ありがとうございます……)
・一瞬で覚悟を決めた“漢”荒北のかっこよさ(『ガンダム』なら来週で死ぬやつ)
・出るたびに待宮のことを誰よりもわかっている“彼女面”を欠かさない井尾谷(男を切るときはどうするんですか、待宮……)

【今週のBL耳】
・「動く!? 」「絶対にいかせねぇ……!!」(by今泉)
・「坂道くん……感じる?(by真波)
(文/祭屋みきぽ)

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