「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

“謎のティザーサイト”は新雑誌の創刊だった! 「週刊少年ジャンプ」の新たな取り組みとは…

――発行部数267万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1409_jump43.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年43号(集英社)。

 本日22日に発売された「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年43号の表紙と巻頭カラーを飾ったのは、新連載『Sporting Salt(スポーティング ソルト)』。本作は「ジャンプ」2013年17号に掲載された読み切り『Sporting Salt-塩谷の解剖学-』を経ての連載となる。作者の久保田ゆうとは、読み切り掲載時の作者紹介ページにて、「好きな漫画」に『アイシールド21』『はじめの一歩』『YAWARA!』といったスポーツマンガを挙げているほか、カーリングのエバ・ミュアヘッド選手やF1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンへの愛を綴っていたほどのスポーツ好き。“スポーツドクター”を主人公に据えた異色作ながら、その手腕に注目だ。

 今週の掲載順は、先週に引き続き『僕のヒーローアカデミア』が2番手を獲得するなど、破竹の勢いを見せている。そのほか、『トリコ』も順位を大幅に回復させていた。一方、快進撃を続けていた『火ノ丸相撲』は中盤にまで下降。今月頭に単行本も発売された新進気鋭の作品だけに、さらなる人気爆発に期待したい。センターカラーは、先日アニメが最終回を迎えた『ハイキュー!!』と、手堅い人気を誇る『斉木楠雄のψ難』。『ハイキュー!!』のカラーページには、「シリーズ累計1000万部突破!!」の文字が躍っている。アニメ化によって盛り上がりを見せた本作だが、来週28日にはアニメ公式ツイッターと原作公式ツイッターの対談が行われるとのことなので、ファンはこちらもチェック(@animehaikyu_com@haikyu_com)。そして、今週の最下位は『三ツ首コンドル』。最近の掲載順位は芳しくないだけに、気が抜けない状況といえるだろう。

 また、今週は『ワールドトリガー』の作者・葦原大介が頚椎症性神経根症のため、休載となっている。『ワールドトリガー』は、今年9号では左手骨折によって、30号では急病によって、休載している。10月からのテレビアニメを前に心配も募るが、次号は表紙と巻頭カラーで登場予定ということで、楽しみに待ちたいところだ。

 今号の注目は、本日創刊された「少年ジャンプ+(プラス)」(外部参照)。以前より「ジャンプ」での告知見開きとティザーサイトが話題となっていたが、本日堂々のオープンとなった。「少年ジャンプ+」とは、公式ホームページによると「ジャンプの漫画が無料で読めるマンガ雑誌」で、「週刊少年ジャンプが電子書籍で買える」「ジャンプコミックスが電子書籍で買える」とのこと。iOS版、Android版のアプリも配信され、いわば「ジャンプ」独自の電子書籍プラットフォームといえるだろう。「無料連載」では、「ジャンプ」で先日終了した『黒子のバスケ』の番外編や『i・ショウジョ』の移籍連載、荒木飛呂彦の「岸辺露伴は動かない」シリーズの最新エピソードのほか、『DRAGON BALL』の再録やそのほか数多くの新連載が掲載されている。「少年ジャンプ+」は、アプリ増刊「ジャンプLIVE」などで培ったノウハウをどう活かせるか? 今後の展開に注目したい(なお、「ジャンプLIVE」は公式ホームページ内の「アプリ一覧」より姿を消している)。

 最後に、腰痛により休載が続いていた冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』だが、容態が想定以上に思わしくないため、しばらくの間休みとなることが発表された。再開は決定次第、誌面にて告知されるとのことなので、改めて一日も早い回復を祈るばかりだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

LADY COOL 2 (ジャンプコミックス)

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「ジャンプLIVE」は犠牲になったなんて、言わないよね?

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