人気ロックユニット・GRANRODEOがアニメになった!?　10月放送開始のアニメ『ぐらP＆ろで夫』記者会見レポート！

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和気あいあいとした現場の様子。©lantis／pits

『黒子のバスケ』をはじめ、数々のアニメソングを手掛ける人気ロックユニット・GRANRODEOがアニメになる！　この第一報を聞いて、「何を言っているのかわからねーと思うが……」というあのフレーズが頭に浮かんだのは筆者だけではないはずだ。こうなったら一体どういうことなのか、直接本人に確認するしかない。ということで、アフレコが行われている都内某スタジオにて設けられた取材の場に向かった！

　今回のアニメのタイトルは『ぐらP&ろで夫』。ロックスターに憧れるごく普通の高校生・ろで夫が、未来からやってきた謎の生物「ぐらん」ことぐらPのアドバイスを元に、GRANRODEOのようなロックスターを目指すという日常コメディ作品となる予定だ。

　スタジオでは、ろで夫役のGRANRODEOのヴォーカル・KISHOWこと谷山紀章、ぐらP役のお笑いコンビ・キングオブコメディの今野浩喜、その他のキャラクターを演じる、お笑いコンビ・ヒカリゴケの片山裕介、声優の齋藤綾、監督・脚本を担当する新海岳人のほか、GRANRODEOのギタリスト・e-ZUKA（飯塚昌明）が登場。本作にかける意気込みを語った。

　まず、自身のバンドがアニメになることについて、谷山は「GRANRODEOというバンドをよりポップな存在にして、ファンのすそ野を広げたいという野心の表れなのかな（笑）。まさかテレビで見たような売れっ子の方と共演できるとは思わなかった。GRANRODEOはまだまだカルトな存在。テレビの世界の人に協力してもらえるというのは、知名度を獲得する上で非常に効果がありますね（笑）」とコメント。

　オープニング、エンディング曲を手掛けるほか、声優としてゲスト出演する予定のe-ZUKAは、「アフレコを初めてやってみたけど、恐ろしくてもうやりたくないですね（笑）。実はアフレコ現場に来たのは今回が初めて。だから（谷山のことが）“昼間のパパ”状態です。もっと怒られていればいいのに、（しっかりと仕事をしていたので）尊敬する感じになってしまった。これから接し方が変わるかも（笑）。声優ってすごいですね」と、初アフレコの感想を語った。

　また、ぐらPを演じるキングオブコメディの今野が本職の芸人ということで、「プロの方に俺みたいなコントの素人がツッコミとか入れちゃってもいいのかというジレンマがありました。ただ、そこは割り切って胸をお借りするつもりでやっています」と谷山が語ると、今野は「逆に僕は声優をやったことがないので、お笑いのノリをぶつけてもいいのかわからないんです。（谷山のツッコミについては？）まあまあ、ツッコミはよくやってると思います」と独特のノリでコメント。アニメ本編の掛け合いを想像させるような、息の合ったコミカルなやりとりで取材を盛り上げた。

　今回、監督・脚本を担当する新海岳人は、会話劇を中心としたコメディタッチなショートアニメに定評のあるクリエイターだ。彼は、本作について「キャラクターのかわいらしさと会話の面白さが伝われば。1話完結の形態で、ろで夫が少しずつステップアップしていく姿を描いていきたい」と意気込みを語った。

『ぐらP＆ろで夫』は、1分30秒から2分程度のショートアニメで、10月よりBSフジで放送開始予定。その後、動画配信サイト・YouTubeでも配信される予定だ。アニメの劇中で新曲を発表したり、将来的にミニアルバムもリリースしたい（あくまで希望）そうなので、ろで夫の夢が叶って、現実世界同様に劇中でも人気者になれるよう、みんなで応援しよう！
（取材・文／有田俊[シティコネクション]）