「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

世界でヒット中の映画『All You Need Is Kill』を「週刊少年ジャンプ」も大々的にアピール! 桜坂洋に注目が集まるか?

――発行部数271万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1406_jump30.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年30号(集英社)。

 本日23日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年30号、表紙と巻頭カラーは、作者・尾田栄一郎が扁桃腺切除の手術のため、28号、29号と休載をしていた『ONE PIECE』。巻末の作者コメントでは「休んでも痛いくらいなら健康で忙しい方がいい」と、意欲を見せていた。

 一方で、先日アニメ化が決まった『ワールドトリガー』は、作者の葦原大介が急病のため、今号は休載に。今年の9号での左手骨折による休載や、前号の作者コメントの「アニメ化が決まって仕事もいっぱい。忙しいけど、人生で一番充実しています」など、作者の体調が心配になるところだ。アニメ化を前に、作品としても盛り上がりを見せている『ワールドトリガー』。心身ともに万全を期して、読者を楽しませてもらいたい。

 今号の掲載順位では、『斉木楠雄のψ難』が前号の巻頭カラーに続き、頭から4番目と高順位につけた。また、連載5回目を迎えた『火ノ丸相撲』も7番目と比較的高めの連載位置となっており、今後の躍進にも期待がかかる。かたや、先週のセンターカラーから一転『SOUL CATCHER(S)』の順位は急落し、最後尾ひとつ前のブービーに。打ち切りのかかった連載レースは、まだまだ混戦模様を見せている。

 そのほか、今号の「ジャンプ」情報ページで目を引いたのは、『DEATH NOTE』や『バクマン。』などで知られる小畑健が兄弟誌「ヤングジャンプ」でコミカライズを担当した『All You Need Is Kill』の紹介ページ。本作は、桜坂洋の同名ライトノベルを原作とし、トム・クルーズ主演でハリウッド映画としてリメイク。すでに世界興行収入が1億ドルを突破するヒットとなっている。件の紹介ページは、巻頭カラーページで2ページ、モノクロページ1ページの計3ページで猛プッシュ。小畑が作画を務めた『DEATH NOTE』10周年企画や『バクマン。』の実写映画が進行中ということもあり、こちらの関連情報も掲載されている。折角であれば、兄弟誌「ジャンプスクエア」で08年~09年にかけてコミカライズもされていた、桜坂の『よくわかる現代魔法』の告知があってもいいかと思われたが、作風の違いやすでにマンガの連載が終了していることもあってか、関連情報はなし。今回のヒットを受けて、『よくわかる現代魔法』にも今後何かしらの動きがあるのか、注視していきたい。

 最後に、今号の目次コメントにて、前述の通り実写映画化が決定している『バクマン。』の登場人物のモデルにもなった編集者・服部雄二郎の部署移動が明かされている。『バクマン。』のキャラとしては、ライバル・新妻エイジの担当編集者として覚えている読者も多いだろう。今後は少女漫画を手がけるとのことで、「ジャンプ」の編集部事情などにも目を見張るコアな「ジャンプ」ファンは、こちらにも注目だ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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