マイクロソフトやGMOなど、大手IT企業はなぜコミケに参加するのか!? C85出展企業が語るその理由

■コミケは「潜在顧客」へピンポイントにアピールできる場

1403_ned3.jpgプレゼンをするユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの鎌田泰行氏。

 C85には「開発者のためのオープンソース系ヒロイン」であるユニティちゃんを発表したばかりのユニティ・テクノロジーズ・ジャパンも参戦。同社はゲーム開発システム「Unity」を提供している会社で、誰もが「Unity」でユニティちゃんの3Dモデルを使用しゲーム制作できるような環境を準備している真っ最中。

 今回コミケ初参加となった同社。3日間で用意した販売物は全て完売したが、コミケ参加コストは全くペイできない。ただ、「それはわかっていたこと。事前に設定した達成目標は全てクリアした」と同社の鎌田泰行氏は語る。

 その達成目標の1つに「ユニティちゃんの誕生を認知してもらうこと」が挙げられていたが、同社はその先に「ユニティちゃんを知ることによって将来のクリエイターとUnityをつなぎ、Unityの使用をスタートするきっかけにしたい」という思いを持っている。確かにコミケに参加している層には「Unity」を使用したことはないが、きっかけがあれば使用する可能性のある「潜在顧客」が多いはずだ。

1403_ned2.jpg「美少女モバゲー」のプロモーションを行ったことについて語る、ディー・エヌ・エーの岩朝暁彦氏。

 同じく今回コミケに初参加したディー・エヌ・エーも、その「潜在顧客」の掘り起こしが大きな目標だったようだ。C85において、同社は『アイドルマスター シンデレラガールズ』をはじめとする「美少女モバゲー」のプロモーションを行った。もともと作品のファンではあるものの、普段MobageにアクセスしないためこれらのゲームがMobageで配信されていることに気づいていない層へアピールしたかったと、同社の岩朝暁彦氏は語る。当日はショッパーやカード、冊子などを大々的に無料配布。その裏に印刷されていた二次元バーコードを通じて、予想を圧倒的に超える数のゲームインストールがあったという。

 これについては、コミケでの無料配布の効果はもちろんのこと、コミケ参加層の情報発信力・拡散力が強いこと、コミケに参加することによって各種メディアに取り上げられたことなども大きな要因だったと岩朝氏は感じたようだ。

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