マイクロソフトやGMOなど、大手IT企業はなぜコミケに参加するのか!? C85出展企業が語るその理由

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■サブカル層に歩み寄る企業

　このように、ゲームダウンロード数などで効果がはっきりと目に見えるディー・エヌ・エーはもちろんのこと、他社もコミケ出展に大きな手応えを感じていたことが、今回明らかになった。4社は「次回も参加したい」と口をそろえ、今後もコミケでのアピールを継続的に行っていく方針だという。コミケ出展の社内稟議を通すには苦労したと語る各社だが、今回の成功で社内もコミケ出展に好意的になったようだし、この4社の成功事例を見た別の企業もますますコミケ出展や萌えキャラクターの運用を前向きに検討するようになるだろう。

　各社の今後の課題としては、いかに自社キャラクターを有効に活用していけるか、というところではないだろうか。キャラクターを持っていても、“死なせている”企業も多々存在するのが実情の中、そうさせないためには継続してキャラクターを動かし、ユーザーを離さない工夫をしなければいけない。それにはやはり手間もコストもかかる。ただ、その手間やコストをかけてでもやる意義があると各社は感じているようだ。

　今後の各社の動きや、他の一般企業とサブカル層との関わり方も注視していきたいところだ。
（取材・文／福島槙子）

 
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