「正直、軋轢もありました」“外の人”が赤裸々告白!日本マイクロソフトがコミケに参加し続ける理由

1312_craudia1.jpgマイクロソフトのWindows Azure“公認”キャラクター・クラウディア窓辺の“外の人”戸倉彩さん。

 2012年冬、2013年夏に続き、今冬の「コミックマーケット85」(以下、コミケ/2013年12月29日~31日開催)に出展が決まった超大手IT企業・マイクロソフト。前回、前々回は、DSP版Windows7の“非公式”キャラクター・窓辺ななみ(CV:水樹奈々)、同じく非公式のDSP版Windows8キャラ・窓辺ゆう(CV:西明日香)、窓辺あい(CV:田村奈央)の双子姉妹。そして、同社が提供するクラウドサービス・Windows Azure(アジュール)の“公認”キャラクター・クラウディア窓辺(CV:喜多村英梨)らのコスプレイヤーも参加して大好評だったが、今回はどんな内容になるのか、ファンの期待も膨らんでいる。

 そこで、クラウディアの“中の人”……でなくコスプレをして“外の人”としても活躍中の日本マイクロソフトの戸倉彩さん、同じく日本マイクロソフトで同プロジェクトを統括する嶋内愛さんに、3回目となる出展への意気込みや、“窓辺ファミリー”の誕生秘話などを聞いてみた。

――今回、IT業界としては異例となる3度目のコミケ出展となりますが、初めてコミケへ出展するいきさつはなんだったんでしょうか。

戸倉さん(以下、) コミケは入場無料じゃないですか。それで、どうやって収益を上げているかというと、カタログの販売なんですね。年々厚くなっていて、今では電話帳くらいになってますし、重さが2キロもあるんですよ。それをマイクロソフトのWindows Azure(以下、アジュール)でウェブ版を作れないかと提案したのがきっかけですね。

嶋内さん(以下、) ですから、もともとマイクロソフトとコミケは、主催者と出展者という関係ではなかったんですよ。

――カタログのウェブ版をサポートするんだったら、出展もしてしまおうということですね。でも、マイクロソフトって堅いイメージがあるんですが、出展するに当たって社内では問題なかったんですか?

 正直、軋轢はありました(笑)。ブランドイメージもありますし……。そもそも、Windows OSのキャラクターである“窓辺ゆう・あい”は公式のキャラクターではないんですね。販売店さんや代理店さんといったパートナーさんが作ってくれたもので、マイクロソフトだけでなく、あくまでもWindows全体の応援キャラとして露出しているんです。マイクロソフトでは自作PC業界、自作PCを愛好してくれる方たちを大事にしたいという思いがあって、これだけ応援してくれているのなら、もっとファンの人たちを大切にしましょう! と初回は押し切ったんです(笑)。

――押し切った(笑)。手ごたえはいかがでしたか?

 おかげさまで、すごく良い反響をいただいています。クラウディアはアジュールの啓蒙係なので、マイクロソフトがコミケのプラットホームを支えているということや、窓辺ファミリーの認知度も上がってきたので、この反響はうれしいですね。

 グッズも予想以上の売れ行きでした。窓辺ゆう・あいをあしらった“痛キーボード”や、クラウディアのフィギュアをノベルティで付けたソフトウェア開発ツール『Visual Studio』も完売しましたから。もっとも『Visual Studio』は、フィギュア目当ての方も大勢いたようですが(苦笑)。

――クラウディアさんのフィギュアは、クオリティも高かったですもんね。ところで、窓辺ゆう・あい、窓辺ななみはマイクロソフト非公式ということでしたが、クラウディアさんも非公式なんですか? マイクロソフトの公式HPには、アジュールの解説をするマンガ『クラウドガール』が掲載され、クラウディアさんも登場していますが……。

 いえ。クラウディアだけは本社公認なんですよ。なぜかというと、もともと米国マイクロソフト本社がアジュールの技術解説をするマンガを作ったんですね。ただその出来がイマイチだったので、じゃあ、マンガ大国の日本で作ろうよ、となって予算を出してくれたんです。ですから、クラウディアだけはマイクロソフト本社公認になっているというわけで。

――なるほど。他国でもこういった公認キャラはいるんですか?

 キャラクター自体はいるんですけど、みんな非公式ですね。ある国で注目していたキャラがいたんですが、日本マイクロソフトのキャラクター同様、本社公式ではなく自国でファンとの交流などを中心に活動していく方針が最近決定されたところです。

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――公式に非公式ってことなんですね(笑)。では、戸倉さんは会社として公式にクラウディアさんになっているわけですね。もともと“クラウディア採用”だったんですか?

 いえいえ、そういうわけではないです(笑)。ただ、入社前からクラウディアのことは知っていて好きだったんです。入社後に、あるイベントの前に「クラウディアの衣装があるから、それを着てイベントに遊びに来たら?」と言われて、迷わず着て行きました。そこから、クラウディアとして活動するようになりました。

――もともとクラウディアさんが好きだったとは! コミケといえば二次創作ですが、クラウディアさんは、すでにいろいろな作品になっているようですね。

 素材も提供していますし、「コミPo!」というソフトではクラウディアの絵をコピペして簡単にマンガが作れるので、そのソフトを使った同人もありますね。また、Windows 8でクラウディアの占いアプリを作っている方もいました。

――今回も、いっぱいクラウディアさんの二次創作が生まれそうですね。ちなみに、Windows 7の非公式キャラクターは、水樹奈々さんが声優をやられていますよね。なぜ水樹さんに?

 Windows 7ですので、“7(ナナ)”に縁のある人にお願いしたいと思っていたんです。そこで候補がいろいろ挙がっていたんですが、水樹“奈々”さんの所属事務所がシグマ・“セブン”で、7に縁がある。さらに、2009年当時、マイクロソフトが売り出したかったOSがUltimate(アルティメット)だったんですが、同時期に水樹さんがリリースしていたアルバムのタイトルが『ULTIMATE DIAMOND』でしたので、もう水樹さんしかいない! と。

――ものすごいタイミングだったんですね。その水樹さん演じる窓辺ななみは、自作PCショップでアルバイトをしている設定ですが、店頭告知用アニメ『窓辺ななみのWindows7でPC自作応援コマーシャルっ!!』には、ほかにも有名声優さんが出演しているとか……。

 ショップの店長役を、浪川大輔さんにやってもらっています。浪川さんのマネージャーさんに、もちろん冗談でですが「久しぶりに、ちゃんと名前のない役をやりますよ(笑)」と言われました(苦笑)。

――(笑)。クラウディアさんは喜多村英梨さんですし、窓辺ファミリーがどんどん認知されていきますね。そんなキャラクターが勢ぞろいの第3回ですが、ライバルのブースってありますか?

 いえ。ライバルというよりも、前回、前々回のマイクロソフトの出展ブースと差別化することに力を入れていますから。

 そうですね。ほかのブースと比較してというよりも、マイクロソフトを応援してくれる人と直接会える機会はコミケだけなので、それがすごく楽しみです。マイクロソフトがどんなことをしているかということを知ってほしいので、ゴールはそこですね。

――今回の出展の目玉は、なんですか?

 Windows 8.1搭載のタブレットPCですね。これには、窓辺ゆう・あい仕様にできるノベルティなども用意する予定です。ほかにも、特別ゲストが登場予定ですので、そちらも楽しみにしていてください!

 最近『クラウドガール』に登場する安曇瑠璃ちゃんの人気が高いんですよ。

――ああ! 前髪ぱっつんのロリっ子ですね!

 ええ! ですから瑠璃ちゃんのコスプレイヤーさんも人気があると思いますので、ぜひ会いに来てほしいと思います。もちろん、私ことクラウディアもよろしくです!
(構成/高橋ダイスケ)

■Windows Navi+(12月5日より、当ページにてコミケ出展情報を公開予定!)
http://www.windows-naviplus.jp/

■クラウディア公式HP「msdn クラウドガール 技術解説マンガ」
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/hh508969

■クラウディア ツイッター
https://twitter.com/Claudia_azure

■コミックマーケット公式サイト「Comike Web Catalog」
(Powered by Windows Azure)

https://webcatalog.circle.ms/

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