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【新連載】"アニメ”と”歴史”を創るアニメスタジオ【第1回/前編】

経営主導主義が作家性を育んだ!日本のロボットアニメを牽引したサンライズの歴史

『ガンダム』が火をつけたリアル系ロボットアニメの人気は、その後鎮静化するどころかますます爆発。サンライズはその波に乗るかのように、破竹の勢いでオリジナルロボットアニメを発表し続ける。『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』といった富野作品、『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』『機甲界ガリアン』といった高橋良輔監督作品を二本柱に、『銀河漂流バイファム』『巨神ゴーグ』『超力ロボ ガラット』といったサンライズ製ロボットアニメがブラウン管を彩った。

 また、話は前後するが『機動戦士ガンダム』第1作が公開された後、立て続けに『ガンダムII』『ガンダムIII』と、テレビシリーズの人気を受けた総集編を劇場公開。さらにテレビシリーズは打ち切りとなってしまったものの、アニメファンの熱烈なラブコールにこたえる形で『伝説巨神イデオン』の完結編を『接触編』と『発動編』の2本立てで公開した。

 同社がオリジナル企画アニメのみならず、原作ものを手掛け始めたのもこの時期である。『ガンダム』『イデオン』に続くサンライズ初の劇場用オリジナルアニメとして、1983年に『クラッシャージョウ』が公開される。本作は高千穂遥の小説を原作とする作品であり(厳密には高千穂が書きおろしたシナリオを元に制作された新エピソードを映像化した内容)、サンライズ初の原作ものアニメでもあるのだ。

ロボットものから美少女や低年齢層向けへ……80年代後半以降のサンライズは変化の軌跡は?【後編へ続く】

(文/有田俊[シティ・コネクション])

【参考文献】
・『サンライズアニメ大全史』 (辰巳出版)
・『だから僕は…―ガンダムへの道』(著:富野由悠季、角川書店)
・『イデオンという伝説』(著:中島紳介、太田出版)
・『超合金の男 -村上克司伝-』(著:小野塚謙太、アスキー・メディアワークス)
・メイドinスギナミ vol.4株式会社サンライズ<http://www.suginamigaku.org/madein/04/02.html>

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