【連載】誰も語らないパチンコの中の“アニメ” 第1回

パチンコ『エヴァ』がアニメタイアップを革命した 誰も語らないパチンコの中の“アニメ”

 ゲームとしてのパチンコの基本的なルールは、くじ引きだ。スタートチャッカーと呼ばれる部分に玉を入れると、抽選が行われ、当たりかハズレかが決定される。当たりの場合なら大当たり演出が、ハズレならハズレの演出が表示されるというシンプルなものだ。そして、パチンコの場合、この抽選が1回目だろうが、1000回目だろうが大当たりの確率は基本的に変化しない。つまり、毎回一定の確率のくじ引きを繰り返すというのがパチンコというゲームの本質なのだ。

 これは物語の本質と真逆といっていい。物語は基本的に過去から未来へと因果関係の連続によって成立している。何時間打っても過去の演出と現在の演出に因果関係を作りづらいパチンコは、アニメやマンガといった物語コンテンツとは根本からかみ合わない。

 そういう部分もあってだろうが、パチンコ機における古典的なタイアップは、アニメ・マンガの物語を取り込むというよりは、「キャラクターパチンコ」(キャラパチ)と呼ぶべきものだった。

 つまり、パチンコという数字あわせの遊戯(ご存じの通り、一般的にパチンコでは「777」など数字が三つ揃いになれば大当たりとなる)に、キャラクターを当てはめていくスタイルということだ。たとえば、『必殺』シリーズの中村主水が数字を斬っていったり、『大YAMATO零号』の大ヤマト砲がハズレ図柄を溶かしていったりといった具合だ。そこではキャラクターたちは、いわばパチンコのゲームを進めるためのナビゲーターに過ぎなかった。

 この流れを大きく変えたのが、2004年に登場した「CR新世紀エヴァンゲリオン」だったと思う。

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