これをもってパチンコが物語メディアになったというつもりはない。あくまでもやはりパチンコにはパチンコのルールと原則、本質があり、それは今でも変わらない。だが、初代エヴァのストーリーリーチは、わずか数十秒の間だけではあるが、パチンコの添え物としてキャラクターを使うのではなく、物語の結末にパチンコの大当たりがあるという形に、パチンコとアニメの従来の主従関係を逆転させた。CRエヴァンゲリオンは、ストーリーリーチの数十秒間、パチンコ台でなくアニメーションを映し出すモニターになっていたのだ。
初代エヴァは、記録的ヒット台となった。それはやはりパチンコとして優秀なスペック面によるところも大きく、単純にエヴァを再現することに心血を注いだ結果ではないだろう。だが、結果的にヒット作となったことは、その後のアニメタイアップ機の演出を変えていくことになる。初代エヴァは、間違いなく“パチンコとアニメ”という関わり合いのなかで、革命家だったのだ。
だが、それから9年、人気シリーズとなった『CR新世紀エヴァンゲリオン』は、その後皮肉な運命をたどっていくことになる。
【次回に続く】(12月2日更新予定)
(文/小林聖)
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