『進撃の巨人』の裏側に関係者覆面座談会まで!マンガ特集「サイゾー」12月号が本日発売!!

B 『亜人』は評判がいいですよね。一方、「ハルタ」(KADOKAWA)で連載している『坂本ですが?』【1】はどうですか? 編集者が選出する「コミックナタリー大賞」では、『亜人』を抑えて大賞を獲得しているんだけど。

C 2話まではすっごく面白かった。でも、あんなに書店の棚に並べられて、そこまでもてはやされるほどのものかな? って。

B 出落ち感があるということ?

A 『デトロイト・メタル・シティ』(白泉社)や『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWA)に続く、「出落ちなのにヒットして長々と続けた」の系譜だろう。ただ、『坂本ですが?』がすごいところは「単行本の表紙が面白そうに見える」ところ(笑)。

C 過大評価というなら、「月刊コミックゼノン」で連載中の『ワカコ酒』(共に徳間書店)もどうでしょうね。アラサーOLがひたすら毎回一品のつまみを肴に酒を堪能する……という内容が、同世代の女性書店員には刺さるのかもしれないけど。

A 「ゼノン」は、販促会社を使い、いろいろなグッズを付けて書店にプッシュしているんだよ。書店としても、販促グッズがうれしいので棚をつくるから、売れているような雰囲気が演出できて、また売れる。

B 書店が喜ぶといえば『重版出来!』(小学館)。各社でマンガ業界の内実モノは出しているけど、出版社によって文化が微妙に違うから、業界関係者的にはそこに注目する読み方が面白いです。

A 内実モノは小学館なら『重版出来!』、講談社なら『働きマン』、集英社なら『バクマン。』などがあるからね。ところで、今注目の若い世代のマンガ家は誰だろう?

C 宮崎夏次系の『僕は問題ありません』(講談社)や九井諒子の『ひきだしにテラリウム』【2】なんかはメディア芸術祭あたりでウケが良さそうです。あとは田中相の『千年万年りんごの子』【3】も、かなり面白くて好き!

B 『ハイスコアガール』(スクウェア・エニックス)は出落ち系だと思って読んでいたら、全然出落ちじゃなかった。隣町のゲーセンに行くとか、秘密基地でゲームボーイをするとか、ぼくら世代はノスタルジーを感じます。それに、絵が不思議。押切蓮介は、全然絵がうまくないのに女の子が超かわいく見える。ああいうマンガを読むと、絵って理屈じゃないんだなと思いますね。

A ノスタルジーという意味では、「週刊少年マガジン」で連載している『七つの大罪』(共に講談社)は『ドラゴンボール』(集英社)そっくりだし、「週刊少年ジャンプ」の『食戟のソーマ』【4】(同)は、プロットが『ミスター味っ子』(講談社)だよね。

B Yahoo!知恵袋には「『七つの大罪』って『ドラゴンボール』のパクリですよね?」という質問があるくらいです(苦笑)。『ワンピース』(集英社)を読んでいる中学生も『ドラゴンボール』を知らないで読んでいる子も多いだろうし、時代は繰り返すということじゃないですかね。

サイゾー 2013年 12月号 [雑誌]

サイゾー 2013年 12月号 [雑誌]

表紙はグラビアアイドルの山中知恵ちゃん! まさかの3Dフィギュアプレゼント企画も。

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